帝人は19日、同社の元研究員で2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸英一・米パデュー大学特別教授(76)が、同社の若手研究員を同大に招き、直接指導すると発表した。 研究開発力の向上や人材育成の強化が狙いだ。 帝人はすでに4月から、研究員2人を根岸教授の研究講座に派遣、金属触媒を用いた有機合成化学の研究に取り組んでいる。 根岸教授は「日本の若い研究者が海外で積極的に挑戦するきっかけとなることを期待している」とコメントしている。 根岸教授は58年から69年まで、同社に化学の研究員として勤務していた。10年11月からは、同社に研究・技術開発を助言・指導する「帝人グループ名誉フェロー」を務めている。