マンション市場というのは、金融政策とそれなりに連動している。購入者のほとんどが住宅ローンを利用するためだ。 マンション市場というのは、金融政策とそれなりに連動している。購入者のほとんどが住宅ローンを利用するためだ。住宅ローンの変動金利は、日本銀行が決める政策金利と連動し、政策金利を決めるのは、実質的には日銀総裁である。その総裁がもうすぐ交代する。 現状、短期金利の下限はマイナス0.1%になっている。それに合わせて、住宅ローンの変動金利は0.2%台というのも見かける。 しかし、日銀総裁が交代することで政策金利が上がるかもしれない、という空気が流れ始めた。現状のマイナス金利はかなり「異次元」な状態であるからだ。 日銀の政策金利が上がれば、住宅ローンの変動金利も上がる。そうなれば、住宅ローン利用のマンション購入を考える人の意欲は減退する。 その結果、マンションが売れなくなる。それはやがて価格下落