東京五輪2020卓球男子団体準々決勝の日本vsスウェーデン戦。4番で丹羽孝希が、2番で水谷隼を倒したエース、マティアス・ファルクを超速卓球で粉砕し、ベスト4進出を決めた。 卓球において精神力が重要な要素であることは論を俟たない。そのため、激しい競り合いで勝ったり、土壇場で大逆転勝ちしたりすると精神力が強いと賞賛される。 しかし実は、ある選手の精神力の強さや試合での貢献を検証する方法はない。見事な逆転勝ちをしたとしても、逆転は偶然でも起こるからだ。実力が同じ対戦(次に得点する確率が50%)なら、6-10になったとしても16回に1回は偶然でも10-10に並ぶのだし、精神力で逆転したというなら、なぜその精神力を最初から発揮せずに6-10になってしまったのかという疑問も生じる。 毎回のように後半に逆転勝ちする選手がいたとしても、それは精神力ではなく相手の出方を見て後半に逆転するというプレースタイル