東京電力は29日、福島第1原発の原子炉へ注水する非常用高台炉注ポンプなど、計14カ所から水漏れが相次いで見つかり、4号機の使用済み核燃料プールの冷却が約2時間停止するなどの影響があったと発表した。配管の凍結が原因とみられ、漏えい水の海への流入はないという。経済産業省原子力安全・保安院は同日午後、東電に対して凍結防止策の早期実施などを口頭で指示した。 【内視鏡映像も】1月に公開された福島第1原発の映像 4号機の使用済み核燃料プールでは、同日午前9時35分、冷却システムの異常を知らせる警報が鳴り、システムが停止。作業員が配管から約40リットルの水が漏れているのを発見し、弁を閉めたところ、水漏れが止まった。同11時14分に冷却を再開し、水温の上昇はなかった。ほかに、6号機循環水ポンプの配管接続部から純水約7立方メートルが漏れていた。いずれも放射性物質が検出されないか、低濃度だった。 第1原