ブックマーク / honz.jp (3)

  • 『慈悲深き神の食卓 イスラムを「食」からみる 』 - HONZ

    カイロの道端で著者は「それまでの生涯で見た一番粗末な事(パンと小さな一束のネギ)」をしている男性2人から手振りで「いっしょにべないか」と誘われる。その仕草はごく自然であった。著者の眼は啓かれる。ムハンマドは「二人前のべものは三人に十分である」と語り残したではないか、と。書は、「」を通して、ともすれば誤解のされやすいイスラムの教えの質に迫ろうとする力作である。 イスラムのと言えば、厳しい物禁忌から連想される制限の多いきわめて禁欲的な事、あるいは千夜一夜の物語から思い浮かぶ手の込んだ料理の並ぶ贅沢な卓のイメージが連想されるが、クルアーン(コーラン)は、「べたり飲んだりしなさい。だが度を越してはならない」と中庸を教えているのである。 「同じ習慣をもつことによって、集団的アイデンティティが成立、存続するのは一般的である」のだから、何もイスラムが特殊なわけではない。日にも多

    『慈悲深き神の食卓 イスラムを「食」からみる 』 - HONZ
    dzod
    dzod 2015/09/04
    そういやラマダーンの月の食費はすごいって話だな。昼間のサウムの空腹感からやけぐいするらしい。般若湯みたいな理由付けて酒とか飲んでそう
  • 『東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本』 – HONZ

    東京スカイツリーをテーマにしているのだが、スカイツリー自体がどこにも出てこないという奇跡のような写真集。今やスカイツリーと同じくらい名物になっているのが、ツリーの全体像をカメラに収めようと格闘している人たちである。書は、そんな人々による「決定的瞬間の決定的瞬間」ばかりを集めた一冊。 全132枚の写真とともに収められているのは、編集の妙である。各々の写真には撮影者のプロフィール(名前、年齢、住まい、職業など)、「アグレッシブ度」や「紳士淑女度」を表すレーダーチャートなど、どう役立てたらいいのか全く分からない情報が満載。この無味乾燥にも思える情報が、30人を過ぎたあたりから「へぇ〜 50代のサクラさんは、小物作りが趣味なんだぁ」などと、楽しめるようになってくるから不思議だ。 また、撮影者のカテゴライズも、状況別に「男子シングルス」「女子シングルス」「ダブルス」といった具合に、きめ細かく分類さ

    『東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本』 – HONZ
    dzod
    dzod 2013/08/09
    こういうのって被写体に許可とらんでもいいのかね。とったとしても、今度はそれはそれでやらせくさくなる
  • 『世界鉄道史 血と鉄と金の世界変革』歴史も続くよどこまでも - HONZ

    電車が好きである。どの乗り物が好きかと問われれば、迷わず電車と答える。 車を運転していてはが読めない。飛行機は酔ってしまうのでよほど体調が良い時でなければが読めない。船は体調が良かろうが悪かろうが酔ってしまうのでは読めない。タクシーの後部座席でを読むなど考えるだけで恐ろしい。三半規管の発達が未熟な読みの移動は電車と決まっているのだ。なので、電車が好きとは言っても、交通新聞社新書を買い漁ったり、時刻表をまじまじと眺めたりするいわゆる「鉄ちゃん」というわけではない。 安価で、時間通りに、大して揺れずに目的地まで運んでくれる安心・安全な電車が好きなのだが、書の副題はそんな電車のイメージとは大きくかけ離れている。原題も『BLOOD, IRON, GOLD』であり、なんだかおどろおどろしい。こんなタイトルの映画があったらきっとバンパイアや狼男がたんまり出てくるだろう。書には一体鉄道の何

    『世界鉄道史 血と鉄と金の世界変革』歴史も続くよどこまでも - HONZ
    dzod
    dzod 2012/02/22
    いい書評だな。読みたくなった
  • 1