東京電力は17日、福島第一原子力発電所で昨年5~6月、18歳未満の男性(当時16歳)が6日間、復旧作業をしていたと発表した。 同原発で事故発生後に18歳未満の作業員が発覚したのは2人目。作業は放射線被曝(ひばく)の危険があるため、18歳未満は労働基準法(危険有害業務)で認められていない。東電は同日、同法違反の疑いがあるとして、厚生労働省などに報告した。 男性は、元請け企業に虚偽の生年月日を申告していた。東電は昨年3~5月、作業員を緊急に確保するため本人確認が不十分だった。今月13日、男性の放射線作業従事者の登録を解除する手続きの中で判明した。男性は、津波で損傷した車両の解体作業に当たり、被曝線量は0・45ミリ・シーベルトだった。