米航空宇宙局(NASA)は26日、これまで観測されていた中で最も遠い銀河をハッブル宇宙望遠鏡を使って発見したと発表した。 これまで発見された銀河よりも約1億5000万光年遠い、約132億光年先にある。青い星の密集した、小さくおぼろげな銀河で、地球のある銀河より100分の1以上小さい。約137億年前とされる宇宙誕生の約4億8000万年後から存在していたことになる。 この発見で初期の宇宙では、想像以上に多くの星が誕生していたことが証明された。しかし、宇宙の中に、いつ星が現れたのかは正確には分かっていない。 NASAは最初の星や銀河が構成された時期を調べるには、後継のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が必要だとしている。【藤野基文】