3D映像で撮影・中継された「2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会」 2010年6月から7月にかけて、世界中を熱狂の渦に巻き込んだ2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会(以下、W杯)。オーディオ・ビジュアル業界としては、W杯史上で初めて3D撮影が行われたというのが最大のトピックだろう。国内でもスカパー!HDがスタートした3D専門チャンネルで家庭向けに生中継・リピート放送し、スタジアムの興奮を3D映像で観客に届けてくれたことは記憶に新しい。 4月に3Dテレビの第1号機が発売され、3Dのオンデマンド放送や3D専用チャンネルなども開始された。3D放送の一般化に向けて急加速している状況だ。では3Dの撮影は、現在どのように行われているのだろうか。今回はFIFAワールドカップ南アフリカ大会の中継をバックアップしたソニーに、W杯で行われた3D番組撮影の全体像について伺った。 左右の目の視