過去に書いた記事、「人間は因果を見出し過ぎる」が、読み直したところ分かりにくかったので書き直しました。 「二度ある事は三度ある」という諺(ことわざ)と「三度目の正直」という二つの諺がある。諺とは「人生の教訓を短い言葉で表現したもの」なのだが、この二つの諺が両方正しいとすると矛盾するので、教訓にするにしても、どちらを信用すればいいのか分からない。ではこれらの諺が使われないかというとそんなことはなく、各々がその場その場で自分に都合の良い方を選んで使っている。こんなに明らかに矛盾している教訓をついつい口に出してしまうところからしても、どうも人間はこうした教訓を見出すのが好きらしい。 教訓を見出すということは、「こうなった場合はこうなる(ので、こうした方がよい)」という法則を見つけるということだ。この能力が無いと同じ失敗を何度も繰り返すことになるので、当然あった方が有利だ。おそらく、原初の社会から