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死に関するeeennnoooのブックマーク (2)

  • 第1回 この男、肉親につき。 | 連載 | ジェーン・スー「生きるとか死ぬとか父親とか」 | Book Bang -ブックバン-

    題字・絵 きくちまる子 我が家では、元日は墓参りと決まっている。「我が家」と言っても七十七歳の父と四十二歳の娘ふたりだけの限界集落ならぬ限界家族で、元日の墓参りが決まり事になったのは、母親が十八年前に鬼籍に入ってからのことだ。 待ち合わせにはいつも私が遅れてしまう。遅刻癖は父親譲りのはずだが、年寄りは暇なのか、最近は待ち合わせ時間の十分以上前からそこにいることが多い。 今年の元日も、父は私より早く文京区にある護国寺に到着していた。カジュアルな中折れ帽にユニクロのグレーのライトダウンを着て、石屋さんの大時計の下に腰掛けていた。一日中テレビを見ながらソファに寝そべっているからだろう、腹筋と背筋が退化して、ズルリと椅子に腰掛けている姿を見ると気が滅入る。普段は派手な色を好んで着ているのに、今日に限って全身墓石のような色合いだ。墓場の石屋に墓石のような男がいると思ったら、それが父だった。 「あけま

    第1回 この男、肉親につき。 | 連載 | ジェーン・スー「生きるとか死ぬとか父親とか」 | Book Bang -ブックバン-
  • 追悼しない - 能町みね子のふつうにっき

    迷ったけど、中途半端に140字を連発して真意が伝わらないのが嫌なので、別の箇所に書いたものをここに転載する。 思い出などは特に書かない。自分のためだけにわがままな文を書く。 腹が立つ気持ちと、悲しい気持ちと、恐怖がかわるがわる訪れる。忙しい。気持ちだけで大変なので仕事などできない、と思いながらちゃんとギリギリのことはやっているので、自分の鈍感さを頼もしく感じながらも憂う。毎日15回くらい泣いている。昨日も起きていきなり泣いてびっくりした。今も泣いている。 昨日は人との仕事が終わったあともう何をしたらいいかわからず、国会図書館からなんとなく歩いた。歩いたら文藝春秋に着き、ホテルニューオータニの華やかな光の前を通り、土手に上って真っ暗な道を歩き、四ツ谷にたどりつき、四ツ谷のロンに初めて入った。喫煙可の表示を見て、思いつきで、吸わないタバコを買って来て吸った。強いものをやっても定着しないだろうと

    追悼しない - 能町みね子のふつうにっき
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