一番大切なことは、自分がいまどのくらい追いつめられているのかを知ることだ。 ぼくは小さいころからお腹が弱く、いまだに電車に乗っているときに突然、危機が迫ってくることがある。 その時にはまず、自分がどの程度エマージェンシー状態なのかということを知らなければいけない。 今すぐ一番近くの駅に降りてトイレに駆け込むべきなのか、それとも終着駅までは耐えられそうなのか。 一体どちらなのかによって、満員の車両の中をなんとか出口付近まで近づいて少しでも距離を稼ぐのか、それとも括約筋に力を入れてちょっとでも耐久時間を延ばすために何か別のことに気をそらすか、どちらの対策を講じるべきかが変わってくる。 ちなみに下腹部が断続的に刺激を受けている状況下では、何か数字について考えることが有効である。 頭の中で簡単な足し算や引き算などを考えて解こうとしていると、それなりに気をそらすことができるものだ。 ただし、素数を数