大企業がイケてる時代があった 小野裕史氏(以下、小野):今、(古川氏から)大学から新卒で入ったという話が出てきたので、そろそろ皆さんに一番近いテーマだと思うんですけど。奇しくもここにいるお三方は成功している起業家なんですけど、それぞれ新卒ではどこかしらの会社に入って起業してないんですよね。 特に、一番起業家に近かったはずのけんすうさんですら起業はしなかった。けんすうさんの話にもありましたけど、それはなぜかと。それ(就職)が自分にとってどういう効果だったのかを、もう少し掘り下げていただけますか。 古川健介氏(以下、古川):まず、大学時代にやったのはユーザーがすごく集まったんですけど、お金が稼げなかったというのがありまして、「ちゃんとビジネスを学びたいな」と思ったのがひとつ。あと、さきほどの話に近いんですけど、大学卒業して3年くらい正社員をやった人って、すごくちゃんとしてそうじゃないですか。「