〇サングラス目にもの言はす漢かな (サングラスめにものいわすおとこかな) 〇近寄れば垂れ目が笑ふサングラス 河童三子 〇サングラス胸元に湘南ボーイ 々 〇目を病みて心隠しぬサングラス 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇サングラスかけて薄暑の軽井沢 田中冬二(1894━1980)

夜 ヌエ(鵺)が鳴いている。 ホーホーと情けない声だ。 トラツグミ(虎鶫)とも言うが 羽の模様から来ているんだろう。 平安時代を描いた小説に 当時の人たちがヌエの鳴き声を とても不気味に思うのが出てくる。 寝静まった暗闇の京に 妖怪が百鬼夜行で走り回る時 ヌエがホーホーと鳴くのは 出来過ぎた情景だ。 山や林の奥を眺める時 私はヌエはどの辺りで鳴いているのかと探している。 ヌエだけではない。 ツツドリ キツツキ 名前も知らない鳥・・・ 姿を見せず 鳴き声で在処を教える。 ギャーっと鳴いて 私の前に現れ 羽をばたつかせるヒヨドリもいるのに。
〇しゅるしゅると伸びて高きに棕櫚の花 (しゅるしゅるとのびてたかきにしゅろのはな) 〇一房で満腹しそう棕櫚の花 河童三子 〇バナナでもヤシの実でなく棕櫚の花 々 〇棕櫚の蕾レシピを作る気にさせる 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇棕櫚の花海に夕べの疲れあり 福永耕二(1938━1980)
13日 雲一つない 青空。 その空の下の 山々の木々は濃い緑に変わりつつ 風のない午後に 銀杏や紅葉の大木の葉は 時が止まったようにじっとしている。 久しぶりの穏やかな日に 大きく息を吸った。 藤の花が満開だ。 山や川縁 林の中に 薄い紫の藤が 木の枝に蔓を絡ませ花を咲かせている。 こんなに沢山の藤の木があるなんて。 咲いて初めて知る山の花達。 うちから車で15分ほど奥へ。 山の小学校分校がある。 生徒は二人 先生はその数倍。 その分校の講堂で びわ湖ホール声楽アンサンブルの 学校巡回公演があった。 びわ湖ホールの専属音楽家集団16人と 指揮者とピアニスト。 小さな講堂に響く 「となりのトトロ」「ドレミのうた」 「魔笛」など 13曲。 どんなにいいCDやレコードも 生の迫力には敵わない。 50人ほどの観客には 実に楽しい1時間だった。
最近木について興味を持ち、一時図鑑を夢中になって眺めていたのですが、ちょっとここにきて滞っています。滞ったついでに論語の優しい本なんか読んでたりしてます。 私事ですみませんが、私は結構物事に熱心になるタイプだと思います。 でも仕事にご縁がなかった。 仕事くらいしか自分の個性を発揮する方法はなかったろうにと思いますが、うまく回らなかったです。 ついていなかったなと思いますが、この年でも不完全燃焼感が半端ないです。 あきらめがつかない。 何か仕事らしいことがしたいです。 でもその前に、仕事の心構えというか、人としての心構えが全くできていなかったなと論語を読んで痛感してる次第です。 能力を培うことばかりに一生懸命で、社会では人と共に生きているという感覚が欠落してました。 びくびくしていて感覚的に人の中に入れなかった。 思えば、思いやりとか、礼儀とか、意識することも乏しかった。 そういうことができ
〇生り節蕗筍と煮物鉢 (なまりぶしふきたけのことにものばち) 〇しっとりと出汁沁むまで生節煮る 河童三子 〇母の煮し生節の味懐かしき 々 〇京に食ぶ蕗筍と生節煮 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇ノスタルジーとは生節のある夕餉 安倍正浩(不詳)
今の季節を 晩春と言えばいいのか 初夏と言えばいいのか。 寒さと暑さが交互にやってくる。 こちら 山間部ではやっと野の花や 花壇の花が咲き始めた。 指で手折り 花器に挿し スマホで写真を撮った。 写真写りがいい花達。 「クレーの日記」パウル・クレー著 南原実 訳 半世紀以上前に買った本で 本棚に置いていたら 函は角がボロボロになり 黄色の布の表紙も沁みが見えた。 経年劣化というやつだ。 メルカリに出すと 数時間で売れた。 私の大事な本が 違う場所で読まれ続けていく。 嬉しい事だ。 『「酔いどれクライマー 永田東一郎物語」 80年代 ある東大生の輝き 藤原章生著』 図書館から受け取り読んでいる。 しばらくは 藤原章生の本を読み続けようと思う。 www.yamakei.co.jp
前回、こちらに記事を書いたのが3月22日。 3月4月は出歩くことが多くて、おもての「風の小径」をアップするので精一杯だった。 で、このゴールデンウィークもぼちぼちと出掛けているけれど、ちゃんと写真を整理して書き出すまでにはまだまだ時間がかかると思うので、とりあえずここに覚書で記しておこうと思う。 4月26日(土) ゴールデンウィーク初日は午前中オットが病院行ったり、午後は美容室の予約を入れていたりしたので、ご近所散歩。 写真は曼殊院門跡、勅使門と青もみじ。 真っ赤なシャクナゲにクロアゲハがいた。 その後、桐の花が咲いているか見に行く。 花が落ちていたので、それもパチリ。結構、大きな花だった。 武田農園(薬用植物園)の横を通ると道から見える椿園には満開の椿の木があった。 左は清正、右は伊達絞。 どちらも武将っぽい名前がついてる。 武家好みの椿なのかしらんね? この日のおやつは柏餅 4月27日
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