シンポジウムでは、アメリカのイリノイ大学からJ. スティーブン・ダウニー教授とテッド・アンダーウッド教授を招待し、オープンコミュニティ開発のためのオープンアクセスデータと生成AIが人文情報学にもたらす影響について講演いただきました。また、1800万点を超える資料を有するデジタル図書館や、数世紀に渡る文学におけるジェンダー観の変遷など革新的な研究成果も紹介されました。 その後、国立情報学研究所の北本朝展教授、一般財団法人人文情報学研究所の永崎研宣博士、九州大学人文科学研究院の中川奈津子准教授が二人の講演者と共に、研究成果をどのように共有するか、デジタルヒューマニティーズの教育と研究環境についてパネルディスカッションを行いました。 これまでの人文科学は想像以上に紙に基づいた研究分野でした。多岐にわたる研究領域がありながら、異なる分野間の壁は依然高く、研究者は自身の分野を深く掘り下げつつも、情報