6月3日、行方不明になっていた北海道北斗市の小学2年生、田野岡大和くんが6日ぶりに発見されたニュースに、日本中が安堵した。 大和くんの無事はもちろん喜ばしいことではあったが、発見された場所が陸上自衛隊の演習場だったことが明らかとなり、警備が厳重な自衛隊施設に小学2年生が簡単に入り込めるのかという疑問が広まった。 「自衛隊の演習場の敷地には外周のフェンスもなく、間違って入り込んでしまう可能性は大いにありますよ。自衛隊の施設は、陸上自衛隊の駐屯地と海上・航空自衛隊の基地、そして演習場の大きく2つに分けられます。陸自部隊の場合、有事に移動した先々が作戦行動の拠点となるため、平時に一時的に駐在しているという意味で『駐屯地(station)』という言葉が用いられています。 一方で海空自は、艦艇と航空機が活動するためには常設的な施設が必要となるため、『基地(base)』と呼ばれるのです。この駐屯地・基