【江差】町内での岩ノリ摘みが21日、かもめ島で今シーズンの初日を迎えた。ひやま漁協江差支所海苔部会(辻裕樹部会長)のメンバー15人が、島の西側に広がる「千畳敷」などで、冬の荒波にもまれて育った「寒海苔」を採取した。 初日は20日を想定していたが、波の影響で1日延期した。午前8時、島上部の「江差追分節記念碑」前に集まり、辻部会長が「ケガのないように頑張っていきましょう」とあいさつ。採取時間を正午までと決めた後、厳島神社で安全と豊漁を祈願した。 岩場に張られたロープを伝いながらノリが自生する千畳敷へ降り、採取作業を開始。「カギ」と呼ばれる道具を使用しながら、腰をかがめしゃがみこんだり、膝をついたりして岩場に付いたノリを剥がした。 辻部会長は「寒さの厳しい今のノリが香りが良く、おいしい」と話す。昨年12月の雨の影響で、ノリ自生地にほかの海藻が繁殖し、採取エリアがやや減少しているものの、大不漁だっ