道南のせたな町では、長らく町民に親しまれたマラソン大会に代わる、新たなイベントの開催を模索していました。そんな中、会場として目をつけたのは、町に古くからある場所でした。 (NHK函館 寺岡祥平カメラマン) 町に新たな呼び物を!町民の手作りで準備を進める 人口およそ7000人、海と山に挟まれ、漁業や酪農が盛んなせたな町です。 町では、これまで約50年にわたって、およそ300人が参加するマラソン大会を開いてきました。 しかし、コロナ禍で大会は中止に。 もともと沿道警備などで100人近くのスタッフが必要だったこともあり、町ではイベントの「スリム化」を図るため、新たなイベントを考案することになりました。 大会を主催するせたな町の教育委員会が考えたのが、町内にある玉川神社の石段を使ってのレース、「石段駆け上がり大会」です。 地区のシンボルでもある丘の上の神社に至る石段は、全部で273段。長さは約20