土俵の「女人禁制」問題は、これまで何度も社会的な議論の俎上に載せられてきたが、いつも何も変わらないままだった。先月初旬の大相撲舞鶴場所をきっかけとしたムーブメントは、「ちびっこ相撲」の件も相まって、いつになく盛り上がったが、ひと月で早くも終息しつつある。 日本相撲協会は、「ちびっこ相撲」については「女人禁制」とは無関係としているが、女児が参加できなくなった理由をうまく説明できていない。結局、「ちびっこ相撲」は、性別を問わず一旦休止ということになった。 今回の問題に関してテレビの情報番組に出演していた大相撲評論家は、2012年から昨年まで「ちびっこ相撲」に女児が参加できていたことについて、「相撲人気に陰りがあったからですよ。今は持ち直してきたから、また禁止にしたんでしょう」とコメントしていた。この人は、「女人禁制」賛成派である。“人気がないときは仕方がないが、人気が戻れば「女人禁制」は当然”