「指輪物語」、「ドラゴンライダー」、「氷と炎の歌」のような定番から児童文学の「エルマーとりゅう」に至るまで、ファンタジー小説のページをめくって最初に目に入ってくるのは舞台となる世界の地図であることが多い。読み進めて地名が出てくるたびに思わず地図を見直しているうちに、気が付いたら見知らぬ異世界の地理を覚えてしまうというのはファンタジーでしか味わえない「没入感」の仕掛けといえる。ゲームにおいても、『The Elder Scrolls V: Skyrim』のような広大なオープンフィールドから『The Witness』のこぢんまりとした島まで、『ACE COMBAT』シリーズのどことなく現実世界を連想させる「ストレンジリアル」世界から、『Civilization』シリーズや『RimWorld』のようなゲームが自動生成するマップまで、ファンタジーフィクションに欠かせない「地図」というのにはどこか人を