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ブックマーク / kokounobonjin.hatenablog.com (31)

  • 悪魔も憐れむ人 - 孤高の凡人

    2016 - 11 - 06 悪魔も憐れむ人 嗚呼、なんということだ。試験まであと一週間しかないではないか。何をしていたのだ僕は。なぜ、もっと早くからコツコツと勉強をしなかったのか、もっとこう紀元前とかから始めなかったのか。そう、twitterで試験勉強するからバイバイですと宣言してから、勉強らしき勉強は何ひとつしていないのだ。ばかばかばか、当に僕はばかじゃないのか、だから平凡な高校にしか進学できず、大学にも失敗するのだ。殴りたい、下から上に鋭角で。その左右不対照に生えた無精髭のあごを、グーで思い切り殴りたい。だめだ、あかぬあかぬ、そんなことをしてもなんの解決にもならない。そうだ、机だ、机を掃除するしかない、濡れた雑巾と乾いた雑巾と熟れた果実を用意して、丁寧に机を掃除…したわ。それはもうしたわ。3回はした。それに掃除したのは机だけではない、かばんを持っていない僕に憐れみを感じた嫁が貸して

    悪魔も憐れむ人 - 孤高の凡人
  • 嫁のシャウト - 孤高の凡人

    あのさ、帰ってきても一言も喋らんと、毎日毎日パソコンで一体何をやっとんねん。娘の音読もろくに聞かんとやかましい暗い音楽ばっかり聴きやがって、こっちまで暗なるわ。叩き壊すぞそのスピーカー。パンク?ロック?いつまで言うてんねん、そんなもんモラトリアム期間で済ませてこいよ、最後に履いたドクターマーチンに突っ込んで捨てるべきものだろ。死んだんだよ。ロックは。死んだんだよ。きみは。台所の雪平鍋の取れかけた取手を、器用に修理した時にきみのアイデンティティは砕けて散ったんだよ。排水溝にネギと豆腐の欠片と共に、流れていったんだよ。いつまでしがみついとんねん。豆腐かお前は。ほんでなんや、ぴこぴこぴこぴこ、何をしとんねん。ブログか、見たわ。嘘ばっかりつきやがって、吉田羊さんにアピったことは今、ここで、今、すぐ、あたしたちに対してやるべきことちゃうのか。書いてる暇があれば、そこに落ちてるご飯粒のひとつでも拾って

    嫁のシャウト - 孤高の凡人
  • イソジン - 孤高の凡人

    2016 - 09 - 12 イソジン 想像してごらん 歯磨きが必要ないのだと ほら、簡単でしょう? 歯肉の隙間に歯垢なんて無いし 象牙質の上には ただエナメル質があるだけ さあ想像してごらん みんなが ただ今を生きているって 想像してごらん 虫歯なんて無いんだと そんなに難しくないでしょう? 削る理由も抜く理由も無く そして歯医者は必要無い さあ想像してごらん みんなが ただ平和に生きているって 僕は昨日、夢精したかもしれないね でも僕一人じゃないはず いつかあなたもみんな仲間になって きっと世界はひとつになるんだ 想像してごらん 歯ブラシを所有しないって あなたなら出来ると思うよ 朝晩、面倒臭いことも無い 人はみんな無精者なんだって 想像してごらん みんなが ティラミスを分かち合うんだって... 僕は昨日、夢精したかもしれないね でも僕一人じゃないはず いつかあなたもみんな仲間になって

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  • 吉田羊さんのヒモになりたい - 孤高の凡人

    2016 - 08 - 31 吉田羊さんのヒモになりたい 世間では己の承認欲、物欲、その他あらゆる煩悩を満たす為に産まれたばかりのやや子を保育所に預け、働きに出る母親が多い。無理して買った黒いベルファイアに乗って、テロテロの湯葉みたいな機能美の欠片もない高級ブランドのカーディガンにベーコンみたいな体をねじ込んで、そのギャグみたいなドヤ顔をSNSに投稿してくるような母親が溢れていて、とてもハ短調な気持ちになっている。 基的に私は、できるならばは家にいて釜で飯を炊いたり、畳を乾拭きするなどしながら、子育てというものに専念して欲しいという若干古臭い考えを持っている。だけど私は高卒の芸術家崩れの落ちこぼれ。更に現在は建設業という下の下。そんなボトムノッカーが上記のように自身のおぜぜのみで家族を養っていくには、人を騙し、蹴落とし、その屍の上でタップダンスを披露するぐらいのメンタルが必要であるのだ

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  • 夏のぬけがら - 孤高の凡人

    2016 - 08 - 29 夏のぬけがら 晩夏の候、私は私の藝を磨き、絵、写真、文章などが良い具合にカルチベートされ、身長が伸び、腹筋が割れ、目が二重になり、福耳で巨根、そんな新しい私に生まれ変わる為、しばしブログを休止して、旅に出る。探さないでくれ。男女問わず私はあなた方を心から愛している。抱きしめたい。鯖折りたい。問答無用でちゅーだ。 そう言い残してはてなを去ったのは、確か1ヶ月ほど前だったろうか。 思い返してみれば20代を社畜としてモラトリアムした私に夏休みのようなものはなく、わずかにあった休みも、社畜としてカルチベートされた私に旅行などの概念、出掛けるおぜぜは皆無、たまの休日は家の者とAEON MALLへ行き、プリキュアゲーム機から流れるポッピーな音楽に合わせて呪詛の言葉をつぶやきながらバコバコ叩く、或いは、コーヒーと輸入品のワンダーなショップをぐるぐると回って試飲を流し込み

    夏のぬけがら - 孤高の凡人
  • サヨナラはしない - 孤高の凡人

    2016 - 08 - 11 サヨナラはしない インターネットはつまらなくなった。 僕ははてなでブログを書き始めるまで『インターネット』というものを知らない人間だった。 僕にとってブログというものは、今日はお魚を釣りに行きました。花火がとてもキレイでした。ギターの弦を張り替えました。というように『知らない人に向けたSNS』という印象を持っていて、そんなブログで『稼げる』とは一体どのような理屈か。それを体感すべく飛び込んだブログ、その先にあったものが『インターネット』だった。 まずブログが稼げるという事に関しては、事実だと感じた。現に稼いでいる人がいるのだから、当然の事である。しかし稼ぐ為にしなければいけない事、これに全く興味が持てなかった。面白くなかった。 しかしこの時同時に、僕は『インターネット』その氷山の一角を見た。 面白かった。 僕はそれがやりたくて、急いでズボンのポケットから自分の

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  • ミルクな君とビターな私 - 孤高の凡人

    高所作業車を目一杯まで伸ばす。かつて田圃が広がっていた景色は一変していて、ミニチュアモードで撮影したプラモデルのような建売住宅が窮屈そうに並んでいる。 ここは19歳の私がいた街。 その街に今日、仕事でやって来た31歳の私の目に飛び込んできた風景は、かつての記憶をフラッシュバックさせるにはあまりにも不十分だった。 少し早い時間に仕事が終わり、リースした高所作業車を返却。 いつものライトなバンに乗り換えた私は、帰り道に19歳の私がママチャリを立ち漕ぎして疾走した道をなぞることにした。 見覚えのある交差点、イタリアンのレストラン、無人駅の裏一面に広がる田圃の中に不自然に置かれた子供の玩具のような赤い屋根の安アパートは、建売住宅のサイディングウォールに囲まれて、まるでチェックメイトされたキングのようにまだそこに存在していた。 錆びたドア、その横で蝉の声に負けじと体を震わせる二層式洗濯機。 かつての

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  • ハートのやつ - 孤高の凡人

    2016 - 07 - 30 ハートのやつ 私はお風呂が嫌いである。簡潔に申し上げると、それは『面倒臭い』という言葉で片付いてしまうのだが、とにかく私はお風呂が嫌いである。したがって、私は夏が嫌いである。夏は全身のミクロの穴から塩分が配合された水が湧き出てきて、王将の床と同等のベタベタが自身の頭、首、背中、その他あらゆる関節の裏側から洗ってよ、ねえ、洗ってよするからだ。 私は王将の床になりたくない。生まれて一度も王将の床になりたいと思った事はない。小学校の頃の作文に書いた『将来の夢』もスケボーの選手と書かれており、王将の床になりたいと思った事が一度もないということを裏付ける証拠も残っている。 王将の床になる為には、まず普通の床にならなければならず、普通の床とは、店舗ならば大抵エポキシ樹脂を成分とする塗膜で生成されており、私の体はエポキシ樹脂とはかけ離れ、主にタンパク質で作られている為、まず

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  • 『3』の時だけブルーになる - 孤高の凡人

    2016 - 07 - 30 『3』の時だけブルーになる 深夜。そう深夜である。その深いコバルトなブルーの真ん中で私は立ち尽くしていた。 ブルー。そうブルーなのだ。その顔色もさる事ながら血、臓器、骨、皮膚、それら全てがブルーである。私はそのブルーな手の、ブルーな人差し指、その人差し指の先にある爪、その爪の根元にある生まれたばかりのタンパク質。爪半月と呼ばれるその部分と、コバルトな空に浮かぶ月を交互に見つめながら、立ち尽くしていた。 尻ポッケに収まっている三つ折りの財布の中では、青いインキで描かれた3人の夏目漱石が陰気に身を寄せ合って、舞台袖で出番を待つ役者のように緊張の糸をポロロンと奏でる。 時間がない。上限が定められていない有料駐車場。その料金支払い機の前で、私は立ち尽くしていた。爪半月と同様にニヒルに笑う月明かりの下で、私は左手を清算機、右手を尻ポッケに当て、アンディウォーホールが描く

    『3』の時だけブルーになる - 孤高の凡人
  • 仏門GO - 孤高の凡人

    2016 - 07 - 22 仏門GO 夏の暑い日差しの中、私は傾いていた。 その角度は生と死を隔てる絶妙な角度であり、私の命はグラム単位のバランスによって保たれていた。 右、左、どちらに動いてもゴローンして死ぬ。 死と隣り合わせの緊張感はから冷や汗が止まらず、私の背中はベトベトンになっていた。 私はコイキングを探していた。 私は2級河川の側道をライトなバンでGOしながら、川を見つめてコイキングを探していたのだ。 小学生時代から魚釣りを趣味とし、20年近く魚影を追い続けた私は、目が進化、流れの中を優雅に泳ぐ鯉、似鯉、鯰、黒鱒などを見つける事ができるようになった。 googleマップを使い、マイナーな川を辿る。 誰も来ないような川を見つけ出し、そこでゆっくりと糸を垂れるのが私の精神を癒す唯一の方法であった。 その日も私の下でカラカラガラガラと音を立てる、擦り減ったブリジストン。 夏の無邪気な

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  • ブログが書けない!スランプを克服する唯一の方法! - 孤高の凡人

    2016 - 07 - 21 ブログが書けない!スランプを克服する唯一の方法! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

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  • 琵琶湖博物館に行ってきた - 孤高の凡人

    私は過去、ここに来た事があった。 その時の様子は、閑散を絵に描いて額に入れリビングに飾るといったような有り様で、『酷い』を超越しており、それは私に美術館にいるような『清々しさ』を与えるには十分な『貸し切り状態』であった。 美術館の中で見る、魚たち。 いや、鯰たち。 わたしは鯰を愛していた。 そしてその鯰にスポットを当てたこのスポットを私は愛さずにはいられなかった。 鯰、なんと美しい魚であろうか。 体色は夜の闇に溶け込み、視力の悪さ所以のつぶらな瞳、いつも笑っているような口の横からは、お髭が生えており、水面に浮かぶ自家製疑似餌に果敢に飛びつくその姿は、少年の私を完全に虜にした。 月日は流れた。 社畜となりて迫害と剥奪を繰り返され、彼らのように自ら心の視力を退化させた私の目にさりげなく飛び込んできたチラシ広告。 『琵琶湖博物館リニューアルオープン』 行くしかない。もう一度、私は彼らに会い、少年

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  • 自由の槍 - 孤高の凡人

    2016 - 07 - 09 自由の槍 一昨日の晩、シャラシャラと鳴る笹に揺られ、沢山の人々の願いが空中に舞った。その中には『結婚出来ますように』『転職出来ますように』『はてブが沢山つきますように』など、様々な願いがあり、それらは酸素と混ざり、真っ赤な炎にすらなれず、ブスブスと鈍い音を立てて静かに土の上に落ちた。 私は建設業で働いている。 建設業といえば、『汚くて』『キモいから』『嫌い』と言われるような3Kであり、ママ友に教えたくない旦那の職業ランキングで常に上位に上がるような底辺の仕事である。 底辺、底辺、底辺と言っていると、なんて事を言うのだ、そんな事ない、とても素敵よ、と何も知らない人々が好き放題言ってくるが、私は当事者である。その渦中でくるくるワルツのリズムに合わせて回りながら発せられた叫びこそが『真実』なのであり、これこそが説得力なのである。 再度言おう、建設業は底辺であると。

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  • Bluetoothヘッドセットはプラントロニクスがおすすめ - 孤高の凡人

    車を運転している際に電話をして、元々なかった注意力が更に散漫し、他の人が運転する車に突っ込む、他の人そのものに突っ込む、電柱に突っ込む、中央分離帯に突っ込む、ファミマに突っ込む、などあらゆる場所に突っ込んで、ごめんなさいな人がいる。 そのような悲惨なことが起きなかったとしても、警察に捕獲され、「してないしてないアラームが鳴っただけ」と見苦しい言い訳をするが、発信服歴を見られ、「しとるやんけ」と突っ込まれたりする。 結果、一万五千円と、限りなくゼロに近づいている点数を引かれ、嗚呼、こんなことになるならば、車を運転しなければよかった。車を買うんじゃなかった。そもそも免許なんて取らなければよかった。いや、もう生まれてこなければよかった。こんな自分は死ねばいいのに、死ねばいいのに、死ねばいいのに。とボソボソ言いながら、その一万五千円を取り返そうと、残りの何千円かでパチンコ、スロット、競馬、スマート

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  • 星に願いを - 孤高の凡人

    2016 - 07 - 07 星に願いを お父ちゃんは何をお願いするの? 煩雑としたリビングに突如として響く声に私は耳を疑った。 そう、今日は七夕なのだ。 七夕といえば、上野動物園に行き、白と黒のモノトーンでデザインされたモードな動物からその餌を奪い取り、庭、バルコニー、駐車場、台所などにその奪い取った笹を掲げ、縦20cm、横8cm程度にカットしたペーパーに、自身の願い事を書く。そしてそのペーパーを笹に結びつける事によって、天空から龍が現れ、「あなたが落としたのは、この金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」と聞かれる。その問いに「私が落としたのは普通の斧です」と答える事によって、天空から光が差し、まるでソロパートのようにスポットを浴び、どこからともなく「君はものすごい正直だね、いいよ、その笹に括り付けた願い事を叶えてあげるよ。」と、いう具合に願いが叶う、一年で最もチャンスなイベント、このく

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  • 【鼻毛脱毛】地獄のチュッパチャップス - 孤高の凡人

    私は建設業で働いている。 建設業といえば世間で3Kと呼ばれる職業であり、その3Kとは、高身長、高学歴、高収入のように賞味期限の切れた女性が求める結婚したい男性の条件とは違い、真逆の3K。 危険、汚い、キモいなのである。 我々は、高いところで死と隣合わせのような作業をすることもあるし、狭いところで這いずり回って、でらでらになる事もある。 挙句の果てにはキモいと言われ、その3Kは我々男性陣の唯一の共通する部分である『モテたい』という夢から最も遠い場所なのだ。 しかし同じような肉体労働である消防士や海難レキューの人は、写真集になったり、映画化されたりと、モテまくっておられる。 建物を建てたり、修繕する事に命を懸けて、地震や災害から人命をお守りするという点では、建設業の我々と彼らの違いはないはずである。 にもかかわらず建設業の人々は、世間から罵られ、迫害され、酷い仕打ちを受けている。 なぜこのよう

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  • ブログを更新しなくっちゃ - 孤高の凡人

    ヘイヨーオ、ガッタガッタ このように日々撒き散らす俺の駄文 散文的な短文でシェアしてもらおうなんてマジどの身分 しかし聞いて欲しいのは俺の言い分 読んで欲しいのはこの文 このままいくと長文になるぜ多分 なにぶん読書なんてしない自分 しかし伝えたいのは今の気分 ブログを更新しなくっちゃ ブログを更新しなくっちゃ ブログを更新しなくっちゃ 夜勤の言い訳しなくっちゃ センスのないセンテンスに貼るアドセンス 札束で扇子作るなんて大口叩いて宣戦布告 でもうまい棒も買えず 時間だけが刻一刻と 遅れた声だけが響く それいっこく堂 土地勘ないから仕方なく走るのはこの国道 向かう現場は朝まで続く過酷度 この下らんshow その元凶は  国土交通省 ブログを更新しなくっちゃ ブログを更新しなくっちゃ ブログを更新しなくっちゃ 夜勤の言い訳しなくっちゃ 漆黒の闇の中行われるだろう作業 漆黒のような労働条件のこ

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  • 便座とワイシャツと私 - 孤高の凡人

    私は今、某材料メーカーの総会に出席し、ひょっとこのような顔面のオッサンのつまらない話を聞いている。 窓の外は雨、私はその雨を見ながら自身から発せられたシトラスの香りをスンと嗅いだ。 私は建設業で働いている。 建設業といえば、お祭りや花火大会などでファッションセンターしまむらで購入した浴衣、作務衣を着こなして、道行く若者を鷹の目のミホークし、俺がいっちゃんつおい!と威嚇してトラブルをメイキングするような下の下、ゲェ、ゲェ、ゲノゲノゲェと、キティちゃんのサンダルで闊歩するような人間が多く、誠に悲しい。 しかしそんな私も下の下、ゲノゲの鬼太郎として、髪の毛をピンと洗濯のりで固め、日々を、このドドメ色に染まりたる日々を、だらだらと過ごしているのだ。 日は弊社が代理店として施工している、材料メーカーの総会に出席するので、少し早起きして、スーツに着替え、髪にポマードを撫でつけた。 建設業ではなかなか

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  • いつもの - 孤高の凡人

    午前4時、うなされながら私は目覚めた。 白米で構成されたボディの新婦が、頭が玉葱の子供達にその手を引かれ、ヴァージンロードを歩いてくる。 黒人の神父の前でふごふごと鼻息荒く待つ、新郎は頭が牛でミノタウルスのような姿をしている。 白米の新婦とミノタウルスの新郎が対面し、永遠の愛を誓う。刹那、眩い光が彼等を包み、次の瞬間二人は一体化して、『牛丼』へと姿を変えるのだ。 牛丼になった彼等は、頭が玉葱の子らを従え、ヴァージンロードを引き返す。 それを祝福するように、人々は大根おろしを天空に向かって拡散する。 その大根おろしを頭から浴び、とても不快な気持ちで牛丼が通過するのを待っていると、突然私の前で牛丼がストップし、「はい、いつもの。」と手に持ったポン酢を大根おろしが乗った頭に浴びせる。 ここでいつも目が覚めるのだ。 寝汗でびしょびしょになった頭を触り、匂いを嗅いでそれがポン酢でない事を確認して再び

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  • 竜宮城のコンパニオン - 孤高の凡人

    2016 - 06 - 25 竜宮城のコンパニオン 私は『性欲』という概念が欠落している。 そんな事を赤裸々に語ってしまうと、「子供がいるというのに、なぜそのような嘘を付くのか。死んで詫びろムッツリスケベ!変態土方!」というブクマコメントが寄せられそうなので予め断っておくが、私のマイサンは、クララや、ジョーよりもゲットアップスタンダップせず、子供のようなおめめの私とは対照的で、悟りを開いたゴータマ・シッダールタのように、生い茂る菩提樹の木の下でゴロンと横たわり、ローソンのフランクフルト、いや、盛った。スーパーのシャウエッセンのように、いや、盛った。冷蔵庫のポークピッツのように謙虚に、私の右足と左足の真ん中でデザイナーズのインテリアように佇んでいるのだ。 それもこれも、ある出来事が原因であると私は考えている。 私は現在、建設業で働いている。 建設業と言えば、ド底辺にプライドの高さを掛けて、そ

    竜宮城のコンパニオン - 孤高の凡人