神奈川県内の東名高速道路「大和トンネル」と言えば、全国最悪の渋滞ポイントとして名高いが、数か月前から拡幅工事が本格化し、トンネル前後の車線が若干蛇行するように変更され、「大和トンネル 拡がります」との横断幕が掲げられている。それを見て、「ついに大和トンネル渋滞が解消するのかな?」と思ったドライバーは少なくないだろう。 大和トンネルに関しては、昨年6月に「ピンポイント渋滞対策」が正式決定し、東京オリンピックまでの運用開始を目指して、付加車線の建設工事が始まっている。その手法は、路肩を狭くすると同時に1車線の幅を25cmずつ狭くすることで、もう1車線分の幅をひねり出すもので、他の区間ではすでに大いに効果を上げている。 ただし付加車線が設置されるのは、資料の図のようにトンネル前後の上り車線は4km、下り車線は合計5.5kmのみ。これが完成しても、拡幅部はまだら(凸凹)になるため、効果は限定的だと