鳥羽市の離島・答志島に伝わる神祭(じんさい)にちなみ鳥羽商工会議所と地元旅館の若手らが開発していた、海鮮丼「まるはち丼」の完成品がお披露目された。島の新たな名物として広めたい考えだ。 八幡神社の神事として毎年二月に行われる神祭では、大漁や家内安全を祈願し、フノリを混ぜた清めの墨を作り、家屋や漁船に「八」を丸で囲んだ「まるはち」を描く。 丼はこの風習にちなみ、鳥羽商議所と地元旅館の若手などがアイデアを練り、「答志島で水揚げされた海産物を八種類使う」などの条件を設定。清めの墨に見立て、ノリやワカメをしょうゆと混ぜたオリジナルの「答志島メチャ旨ダレ」で食べる。 二月下旬に島内の答志コミュニティアリーナで開いた完成品お披露目の料理講習会には、旅館や商議所の十人が参加。海鮮物は水揚げに基づくため、仕入れなどにより変動することから、当日は刺し身を中心にタイ、クルマエビ、サワラのあぶりや漬け、タコ、ヒイ