【ハノイ=田中洋一郎】CNNフィリピンなど地元メディアによると、フィリピン航空当局は24日、中国・武漢からフィリピン中部のカリボ空港に到着した便の乗客約500人を送還することを明らかにした。武漢で多発する新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大の防止が目的で、大半がリゾート地・ボラカイ島を目的に訪れた中国人観光客だとみられる。 これまでのところ発熱などの症状が出ている乗客はいないが、ウイルスの潜伏期間を考慮したという。23日に武漢市は市外への航空便を停止し、フィリピンも受け入れを止めたが、乗客はいずれもその前に入国したという。当局は、送還は3便に分けて24~27日に行うとしている。