北海道松前町沖の無人島・松前小島の物置から発電機を盗んだとして北朝鮮の木造船の船長ら3人が窃盗容疑で逮捕された事件で、札幌入国管理局が第1管区海上保安本部から引き渡しを受けた乗組員6人について、入管難民法違反(不法入国・不法上陸)で強制退去の手続きを進めていることが11日、同局への取材でわかった。 木造船の乗組員は10人で、逮捕された3人のほか、1人が体調不良を訴え札幌市内の病院に入院中。残り6人は9日に1管から札幌入国管理局の収容施設に移送されている。 道警は10日、窃盗容疑で逮捕された自称・北朝鮮北東部の清津(チョンジン)市、船長カン・ミョンハク(45)ら3容疑者を同容疑で函館地検に送検した。 一方、松前小島の管理棟を荒らされた松前さくら漁協は11日、松前署に被害届を出した。同漁協は復旧費用を約790万円と算出しており、佐藤正美組合長は「小屋の内部は意図して壊したような跡もあり、憤りを
◇「白いダイヤ」シラスウナギ16日解禁 ◇県取り締まりに追われる ウナギの稚魚・シラスウナギの漁が16日、解禁される。県内の河口や海では来年3月5日までの夜から早朝にかけて、明かりをともした小舟が蛍のように水面に浮かぶ様子が見られる。シラスウナギは〈白いダイヤ〉とも呼ばれ高値で取引されるため、違法な漁具を使うなどした「密漁者」は後を絶たず、県は取り締まりに追われている。(吉田清均) ■パトロール 漁が解禁される約1か月前の11月17日未明、県漁業管理課の職員ら約20人が高知市の甲殿川下流と、四万十市の四万十川下流でパトロールをした。甲殿川では、陸から水面を懐中電灯で照らすと、川岸近くに仕掛けられた長さ約6メートルの「張り網」を発見、職員らがボートで近づき回収した。網の中程にはシラスウナギ1匹が入っており、担当者は「今シーズンはこの時期からシラスウナギがとれるのか、様子を見るためのものやね」
近年記録的な不漁に見舞われているサンマ漁が、今年も不調となり、福島県内で唯一サンマを水揚げするいわき市では、各方面に深刻な影響が生じている。 市内のサンマ買い付け業者は破産を申請。市は昨年に続き、ふるさと納税の返礼品「生サンマ1ケース」を中止するなど、「サンマの街」に動揺が広がっている。 ■不漁 県水産課によると、昨年のサンマ漁は全国的に過去40年間で最低水準に低迷した。今年も水揚げ量約6万6184トン(11月20日現在)と、厳しい状態だった昨年の約6割にとどまる。県内でも今季のサンマ水揚げ量は約864トン(同)で、昨年の約1625トンの約5割に過ぎない。 サンマの漁場が年々遠くなっている上、外国船による乱獲などで資源の枯渇が指摘されている。小名浜漁港は県内唯一のサンマの水揚げ港。小名浜魚市場を運営する小名浜機船底曳網漁協の担当者は、「かつては1隻で100トンを水揚げする船もあったが、今年
サケの漁獲量が本州一の本県で、毎年春の稚魚放流のために捕獲しているサケのうち、海産親魚(かいさんしんぎょ)の割合が増えている。今季は、放流数が東日本大震災前の水準に回復した2014年放流分の稚魚が主に回帰するはずだが、海と川の漁獲量は記録的不漁だった昨季を下回る。このため海産親魚を使う孵化(ふか)場は半数以上に上っており、孵化放流事業の「海産頼み」は今後も続く見通しだ。 「1日3か所の漁場を回って100匹も取れないことがある。これでは孵化場に回したくても回せない」 今年のサケ不漁を受け、初めて海産親魚の提供を中断した船越湾漁協(山田町)の幹部職員は窮状を明かす。3年前から定置網で水揚げしたサケの一部を山田町と大槌町の孵化場に提供してきたが、今年は10月末~11月に一時見合わせた。必要量を確保できないとして「山田の鮭(さけ)まつり」も中止になった。 大槌町の孵化場では、10月下旬の台風を避け
気仙沼漁港(気仙沼市)の今年の生鮮カツオ水揚げ量が、21年連続で日本一となることが確実となった。11月末までの水揚げ量は1万9772トンに上り、昨年からは微増となる。 漁業情報サービスセンター(東京都)によると、同港の水揚げ量は11月末までに、2位の勝浦漁港(千葉県)を約6400トン上回り、全国の44%を占めている。漁は終盤を迎えており、東日本大震災でも途切れることのなかった記録が継続することになった。ただ、震災前年の2010年と比べると半分程度にとどまる。 今年は魚体の小さなカツオが多く、水揚げ額も昨年から1割ほど減少した。市水産課の担当者は「来年は大きなカツオが水揚げされ、地元だけではなく全国の消費者にも届けたい」と期待している。
日本海で漁をする漁船が停泊する宇出津港。北朝鮮のミサイル発射に不安が高まっている(29日、能登町宇出津で) 北朝鮮が発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)が青森県西方の沖合約250キロ・メートルに落下した29日、日本海の好漁場「大和(やまと)堆(たい)」で操業していた石川県漁協の中型イカ釣り漁船3隻が読売新聞の電話取材に応じ、ミサイルとみられる「赤く光る飛翔(ひしょう)体」を目撃したと証言した。 石川県は29日朝、被害がないことを確認したが、漁船は落下地点から約140キロの近さで操業していた。命をかけて漁を行う漁師や家族からは、不安と憤りの声が上がった。 「炎を噴き出しながら赤く光る物体が頭の上を飛んでいった」。能登半島北方約300キロの大和堆の南方海域で操業していた中型イカ釣り漁船「第68徳洋丸」(能登町)の船長(70)は午前4時頃、男性機関長からの報告に衝撃を受けた。船に備えられた衛星
ふるさと納税の返礼品とした真珠製品について、総務省から「資産性が高い」などとして返礼品から除外するよう求められていた三重県鳥羽市は28日、61種の真珠製品の取り扱いを11月末で取りやめると正式発表した。 市は地場産業の振興を理由に継続する意向を示した後、同省から引き続き見直しの要請を受け、取りやめる方針を7月に固めていた。 12月からは、市特産のイセエビ、タイ、アワビの各干物を真空パックにした「日本の祝い魚 鳥羽 言祝(ことほ)ぎ干物セット」を新たに返礼品とする。4万円の寄付納税者が対象で、限定30セット。70セットは鳥羽マルシェ(鳥羽市鳥羽)などで1万800円(税込み)で販売する。返礼率は3割未満に抑えた。 宿泊や観光施設などで支払いに使え、金券的要素があるとされた「感謝優待券」も発行をやめる。使用できる金額表示を表面から裏面に移し、文字を小さくした「宿泊観光周遊券」を新たに発行する。市
石川県輪島市の舳倉島(へぐらじま)の北約20キロでは午前8時50分頃、木造船が転覆しているのを、近くを航行中の日本の漁船が発見した。伏木海上保安部は、船の形状などから北朝鮮籍とみている。第9管区海上保安本部の航空機が上空から転覆船を確認しており、引き続き巡視船などで周辺を捜索する。 山形県鶴岡市の鼠ヶ関(ねずがせき)港沖約20キロでは午前8時35分頃、木造船が転覆して漂流しているのを、近くで漁をしていた人が見つけた。酒田海上保安部がえい航を検討したが、船底部分を残してほぼ沈んだため、断念した。周辺で人影は確認されていないという。 北海道松前町では午後になって、沖合約20キロにある無人島・松前小島に小型船が漂着しているとの情報が入り、第1管区海上保安本部が巡視艇を派遣したが、悪天候で接岸できなかった。島に人が上陸したとの情報もあるという。
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