来年のNHK大河ドラマ「平清盛」のウェブサイトの人物相関図で、皇族を指して「王家」と記載されていたことについて、右翼の西村某氏が「不遜だ」と批判している。それに対して、「日本史も知らない右翼なんて、バカじゃないのw」という反応が見られるが、私はこれについては西村氏の言うことも一理あると思っている。 王家という呼称が言うほど一般的とはちょっと思えない。王氏、王法、王権、等々の用法はあるが、王家はそれほどないのではないだろうか。いずれにせよ厳密に定義づけられた語ではなく、「日本国皇室」という限定されたイエというよりは、機能的な意味に焦点をあてる時、王という語が用いられることが多いように思うが、それにしても王家という用例がそれほど多いのだろうか。そうは思えないが。 親王のイエが親王家なら、王家は王のイエである。以仁王などの家中が王家なのであって、果たしてそれを皇族全体に敷衍することが出来るのかど