【ドーハ=武石英史郎】パキスタンからの情報によると、同国北部のヒマラヤ山脈にある世界9位の高峰ナンガパルバット(標高8125メートル)のベースキャンプ近くで22日夜、武装集団が宿泊施設を襲撃し、外国人観光客9人を含む少なくとも10人が撃たれて死亡した。 地元政府幹部は、死亡したのはウクライナ人5人、中国人3人、ロシア人1人とパキスタン人ガイド1人だと述べた。在パキスタン日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。反政府勢力「パキスタン・タリバーン運動」が地元メディアに犯行声明を出した。 パキスタン北部山岳地帯は外国人登山隊や観光客が訪れる人気の観光地。近年、イスラム教の宗派対立に絡んだ抗争が続いているが、外国人が標的になるのは異例だ。 関連記事日本人女性1人含む数人、連絡絶つ ヒマラヤ山脈5/28(視点)武装勢力との和解不透明 パキスタン総選挙・野党勝利 ファザルラ