環境保護団体「グリーンピース(GP)・ジャパン」のメンバー2人が調査捕鯨船乗組員の鯨肉を盗んだ疑いなどで逮捕、起訴された事件について、国連人権理事会の作業グループが「(逮捕は)国際人権規約に違反する」との意見書を日本政府に送っていたことが分かった。GPインターナショナル(本部アムステルダム)が12日、公表した。日本政府への意見書送付は初めてという。 メンバー2人は捕鯨船乗組員の鯨肉横領を裏付けるため、鯨肉入りの宅配便を持ち去ったと主張している。意見書は「市民が汚職の疑惑を調査する自由は保障されなければならない」としているが、強制力はない。初公判は15日に青森地裁で行われる。【花岡洋二】