(CNN) 来たるウクライナ軍の反転攻勢について、衝撃と畏怖(いふ)をもたらす爆撃作戦を見込んでいる人々は落胆するだろう。2003年に米軍が実施したイラク空爆さながらの攻撃は期待できない。 確かに、ある種の無言の圧力がウクライナのゼレンスキー大統領の政権にはのしかかっている。計画した反転攻勢を可能な限り迅速に敢行し、西側からの巨額の軍事支援によってロシアのプーチン大統領を押し戻せることを明示するよう求める圧力だ。プーチン氏は少なくとも、22年の全面侵攻以前の境界線まで引かなくてはならない。 ウクライナのリーダーたちと軍事作戦の立案者たちはまた、大西洋をまたいだ展開にも気を配る必要がある。最も強力な同盟国の米国では、トランプ前大統領が25年にホワイトハウスに返り咲くかもしれない。そうなれば、支援は落ち込む公算が大きい。 だがウクライナ政府は見たところ抜け目なく動いている。長期的な視野に立った