揶揄(やゆ)するつもりなんてないですよ。そもそも私は団塊世代の末席だもの。自分の属する世代への愛をも含む万感を込めて「誤解に誤解を重ねて、ずいぶん歪んだ人生を歩んじまったなあ」と思っちまうこともあるよ、と思うんです。 定年離婚だ熟年離婚だと取りざたされる背景にだって、団塊世代ならではの誤解から生じた夫婦関係・家族関係の歪みが濃い陰を落としているんじゃないかな、と思います。 戦後間もなく1947年から49年に雨後の筍のごとく日本列島に生まれ落ちた世代は、大体が以下のように思ってます。 戦後の民主主義・自由主義を体現しつつ、日本経済大躍進の尖兵として見事に生き抜いてきたぞ。新生日本を象徴する闊達な人生を謳歌してきたぞ。男女平等は当たり前のこととして受け入れ、女の人権だって精一杯尊重してきたぞ。 後続の世代からは「団塊世代ってのは、まったくフニャフニャ……」と陰口をたたかれることが多々ありながら