榊原英輔「現象学と自然主義の存在論的差異」

現象学と自然主義の存在論的差異 本論は、現象学と自然主義の違いを存在論の対立として描き、その上で自然主義を擁護することを目的としている。現象学と自然主義の対立はおそらく、存在論の違いだけに存するのではない。現象学を好む精神は繊細の精神であり、自然主義を好む精神は幾何学的精神であるというような違いも存在していると、私は考えている。それでも両者の対立に存在論という観点からアプローチするのは、両者の差異が両者の存在論の差異において最も際立つと考えたからに他ならない。 １節では、存在論とはいかなるものであるかを確認し、言葉の用法が混乱している状況を指摘した上で、これまでにどのような存在論が提起されてきたかを紹介する。２節では、複数の存在論が林立する時に、それらがどのように評価され、優劣を付けられるかについて考察したい。この考察によって、自然主義的存在

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ストローソンの記述的形而上学について調べていたら、日本語での情報がネットにはほとんどないのに気がついて愕然とした（例外はこれぐらい→現象学と自然主義の存在論的差異

[contractio]

ストローソン。記述的形而上学〔descriptive metaphysics〕と改訂的形而上学〔revisionary metaphysics〕