ノーマン・フォスター、蝉錠、古我邸な鎌倉 : この世に家がある限り

6月14 ノーマン・フォスター、蝉錠、古我邸な鎌倉 カテゴリ:街のこと住まいのこと 鎌倉に、1985年の『香港上海銀行・香港本店ビル』で一気に有名になった イギリスの建築家、ノーマン・フォスターが建てた住宅がある。 場所は鎌倉駅の北西、佐助隧道の手前の崖下。 ここは鎌倉時代の政変で焼失した無量寿院なる寺があったとされる場所で、 その後、同一の寺かどうかは分からないものの、無量寺が建てられ、 近世以降は刀匠正宗、次いでその血を引く刀工綱廣の屋敷となり、 大正に入っては正宗のコレクターだったという岩崎小弥太の別荘となり、 その後、多くの所有者、分割を経て、 鎌倉市が取得する直前には、ある大手出版社の創業者の所有になっていた。 ここに住宅が建てられる前の平成14年には発掘が行われており、 鎌倉の中世期の庭園としては最古のものと見られる遺構も見つかっていたそうである。 この邸宅は平成27年秋に鎌倉