原発供養 - 内田樹の研究室

昨日の話の続き。 それぞれの社会集団は、「恐るべきもの」と折り合うために、それぞれ固有の「霊的作法」を持っているという話だった。 日本人は外来のものを排除せず、それを受け容れ、「アマルガム」を作る。 ユーラシア大陸の東端にあり、これから先はない、という辺境民が採用したのは、いわば、「ピジン型」の文明摂取方法だった。 これはヨーロッパの辺境、アイルランドの文明史的地位と構造的に似ている。 聖パトリキウスはケルトやドルイドの土着の神々たちとのまじわりの中でキリスト教を布教した。 そのときに土着の神々を「根絶」するというユダヤの神の苛烈さを避け、地祇たちを生き残らせた。 それがアイルランドに今も生き残る「妖精たち」である。 前に中沢新一さんとおしゃべりしたときに、『伊勢物語』に出てくる「在原業平」というのは固有名詞ではなく、ある種の「集団」ではなかったのか、という話になったことがある。 彼らは「

[pollyanna]

私は個人的にこの考え方（を含むここ数日の内田センセの主張）をまったく受け付けることができないのだけど、私のような人間を「日本という社会集団」から排除するような社会になってほしくないと思う。

[okemos]

見事にタツルんな文章とか書くと馬鹿にしてるみたいだが、全然違います。内田先生はやっぱり上手いと思うもの。科学的にあるいは学問的にもどうなのかは知らんが、人をみて言葉を操る業師としてほんと素晴らしい。

[BUNTEN]

下水トンネルの現場で働いたことがある。「地鎮祭を執行しなければ、建築現場には誰も入らない」のは、現場の危険性が高いことの裏返しなのであるから、危険を減らすべきなのであって、地鎮祭をすべきなのではない。

[sakuragaoka99]

居酒屋信仰談義ですかね。まあ、書いた人は気持ちよくなれるから自家発電みたいなものですが、時節的には、節電が推奨されるかも。

[mori99]

心情的にはわかるが反対。その流れは極限時に無意味な贄を生みかねない。特攻隊のような。今でさえ、作業員の苦行を称える論調にその気配があるのに。

[Midas]

このエントリも1つ前のも翌日のも誤り。もう内田は頭がおかしい。原子力開発が特異なのはそれが完全科学(自然界には存在しえない物の産出)だから。宗教はあくまでも自然神。概念「荒ぶる『人工』」は地震兵器と一緒

[woykiakes]

いいからとっとと死者の声を聴く仕事に戻るんだ。地震と津波だけで1万人以上死んでんねんで？原発なんぞ供養してる場合か。

[lm700j]

ダムは祭られる。自身が小馬鹿にした佐久間ダムの脇には佐久間電源神社があるし、かの荘川桜なんかもそういう面がある。建設時の殉職や集落の水没など色々あるでな

[kk831]

“触れたら穢れる汚物に触れるように原発に向かうのと、「成仏せえよ」と遙拝しながら原発に向かうのでは、現場の人々のマインドセットが違う。”

[sim2niu]

魍魎の匣だな

[tsukitaro]

人間が、自然や科学に対して尊大になりすぎた結果がこれ。僕ら一人一人が、これらの存在を畏れる気持ちを忘れちゃいけないってことだよね？

[SL230]

面白い考え方。全面的に納得したらやばい気もするがｗ

[santo]

どんな場でも、「プランB」の存在は考慮すべきかもしれない。Mr.プランBを目指す人生というのも、いい。

[fabbox]

恐ろしくビジネスライクで合理的な内田先生の言葉はなぜか優しい。

[Nachbar]

今朝方放射能を新興宗教のように扱ってるというと過度に恐れてる人に効果あるんじゃねというPostを見たが、新興宗教じゃなくて伝統宗教だなこれじゃ。

[GuriGura]

井沢元彦がアップし始めてると思う

[egpehcbd]

こう書くのは失礼ながらも、珍しく内田さんの文章にこれはと思わされるものがあった。これは面白い。

[Nihonjin]

「盛り土をして、原発をそこに収める。土中に置くのである。そして、上には塚を築く。そこに草が茂り、桜が咲き、鳥がさえずるような広々とした場の下に原発を安置する。」／安藤忠雄か。

[ysync]

意味分かんない。個別の段落はいいとして、その流れと繋がりが。

[d-ff]

「業平という男」｜建屋から御札が発見されても驚かないし、徳目だとも思わない。寧ろモラルハザード、リスク軽視の徴となってまう。その祈りは他民族の銃口に為す術もなく跪いた老婆達と重なる。

[nessko]

別雷皇太神ならある。http://5.pro.tok2.com/~tetsuyosie/ibaraki/mitosi/betsurai/betsurai.html　この人の日本辺境論は責任逃れのための方便にしか見えない。それと、日本をたとえるなら英国だろう。そうすればアイルランドが朝鮮になる。

[yoichikaneko]

内田樹という方がどういう方かまったく知らないが、原発と日本人の心性に関する氏の「荒ぶる神の鎮め方」　http://j.mp/dXThVI　「原発供養」

[shinichikudoh]

原発を擬人化する「原発供養」は、擬人化された神や自然と同様に行われるべきものであろう。前回の「荒ぶる神」に関してもそうだが、原発は火山に似ている。山岳信仰は古来からあり、山桜は神の聖域に咲く花だった。

[i_nakami]

荒縄を縛った建家にお稲荷さん宜しく、「原発さん」と崇め、原発詣でする図を想像するとちょっとシュールだけど、立ち小便禁止の場所に鳥居の絵を書く程度の効果はあるのかもしれない。

[shomotsubugyo]

ああ、これはわちき地震がなにか腑に落ちぬ思いで福島原発を見ていたことを説明してくれるよい立論

[izai]

このアマルガム（混血？）の話は、司馬遼太郎が古代鴨族の祖先である「ヤタカラス」＝サッカー日本チームのシンボル、を描いた短編にて、「ヤタカラス」が海族と山族の混血であった伝承と符合する。

[sumoa]

"「恐るべきもの」を「恐るべきもの」としてつねに脳裏にとどめおき、絶えざる緊張を維持するための「覚醒」の装置として、それが必要だったと私は申し上げているのである。"

[suzu_hiro_8823]

これと、現在各地で絶賛自粛（笑）中の祭り（今年のクリスマスもとへ三社祭は中止しました）とを絡めるとまたさらに（日本人の宗教観について）香ばしさが増すというもの、いい寓話を見せてもらった（ﾏﾃﾔｺﾗ

[kmagami]

「供養」しつつ廃炉の作業にかかわる方が、みんなが厭がる「汚物処理」を押し付けられて取り組むよりも、どう考えても、作業効率が高く、ミスが少なく、高いモラルが維持できるはずである。 私は骨の髄まで合理的で

[tsugo-tsugo]

もともとなんか建物建てるときに神主さん呼んで地鎮祭をするように、神道と建築は親和性が高いんで結構マジでアリかなとおもってしまた

[airj12]

面白い考え方だけど、神社で働いた事無いし直接関わる人の心境はわからん

[yuzuk45]

面白い・・地鎮祭って原発作るときも絶対やってるだろうし

[tenshinohige]

ふざけているのかと思いました。大マジだったのか。原発に祈りをささげるってさ、バカだろ。そこまでしないとならないものなら最初から造らなきゃ（造らせなきゃ）いいのに。できちゃったもんは仕方ないってか

[thase]

日本的なものの考え方「誰かが「４０年間働いてくれて、ありがとう」と言わなければ、原発だって浮かばれない。「汚物処理」ではなく「供養」しつつ廃炉する。」

[laislanopira]

廃炉と供養を同時に進める。祈りの場所へ。天皇のお出ましもあったし

[TYK]

"「供養」しつつ廃炉の作業にかかわる方が、みんなが厭がる「汚物処理」を押し付けられて取り組むよりも、どう考えても、作業効率が高く、ミスが少なく、高いモラルが維持できるはずである。"