経済成長の終わりと贈与経済の始まりについて - 内田樹の研究室

平松邦夫さんの新しい政治運動のためのシンポジウムがあった。 労働組合や既成政党が土台という「ふるい」タイプのムーブメントはもう賞味期限が切れていると思うけれど、それへのオルタナティブがみつからない。 「オルタナティブがみつからないで困ったよ」という全員の困惑がはっきり前面に出ていたという点で、私にはなんとなく新鮮であった。 平松さんの市長時代の最後のパーティは選挙応援のためのものだった。３０００人くらい集まった集会で、たいへんな熱気だったけれど、労組、政党、業界団体が集票マシンになるという、「ふるいタイプ」の集まりだった。こういうやり方では変化の激しい時代には対応がむずかしいだろうという気がした。 そのときよりはるかに人数は減っていたけれど、昨日のシンポジウムでは明らかに「みんな戸惑っていた」。 これはよい徴候だろうと私は思った。 戸惑うときには、しっかり戸惑った方がいい。 今までのやり方

[sean97]

う～んこれは、「欲しいものはもう何でも手に入れた」おじさんのポジショントークに思えるがなあ。若者はいろいろと欲しいと思うよ、ただカネがないだけで。

[mahal]

あーそれもう実現してる。ニートの息子や娘を勘当もせずに養ってる団塊親という形態で。

[tikani_nemuru_M]

神も信じず、コミュニティも崩壊した状況で「贈与経済」が回るかな？　なんらかの規範なしに贈与経済が回るとは思えん。そして、規範は何らかの意味で必ず抑圧ではある。

[inugamikoubouathangul]

カール・ポランニーの互酬のことを思い出さずにはいられない。今の日本に互酬がないのは、互酬に強力な私的領域踏みにじり力があったからで、その意味では私的領域を保障する市場交換が流行ったのもしょうがねえよ。

[the_sun_also_rises]

オルタナティブって何？対案をだせ～って言う人に反発して違う言葉にしたの？（笑）／対案となるビジョンが必要なんだ。ビジョンは分析からは生まれない。頭でっかちな討議からも生まれない。その限界がありあり。

[repon]

「贈与経済」≒「評価経済」／「貨幣経済の全面化という自由な状態」は鉄と血の動員で作られたインフラを享受する富者の詭弁なので付き合う暇ないわ。大事なのはニッチで生き延びるオーダーメイドな方法の模索。

[oguogu]

若者の給与が減っているのはデフレだからだろ。デフレが有利に働く年金生活者が経済成長の終わりとか言うのは無責任。デフレを持続させたいだけなのかも知れないのだけれど。

[Nihonjin]

「購買」に対して｢贈与｣をもってくるのは、｢お前に選択権は認めない｣ということかな。社会的・人間的成熟というのは、それに至らない者は｢被保佐人｣扱いでだから制度設計が必要なのだと言ってるように見える。

[raitu]

「商品を購入することへの欲望が失われた状態。それが成熟期の資本主義の実相」までは納得。イノベーション停滞の結果。イノベーションにはベンチャー起業促進が必須。だから金余りの爺さんは贈与でなく投資を

[inoueyuworks]

物が欲しい、帰属意識がほしい、流行がほしい、を順に飽和させてきたのが資本主義。金で金を買うしかないゼロサムゲームが現在。贈与の経済に見込みがあるが、これは人間的成熟が要求される。

[jifivary]

上がってる人々は経済成長を終わらせたがる。

[naokigwin]

「「購買力」というのは欲望である。実体があるわけではない。とにかく、ものが欲しかった。だから必死で働いて､稼いで、使った」「使い道のない金があるなら、いまだ身体的需要が満たされていない人たちに贈与」

[fragilee]

この話も面白い！♪　＞＞

[magi-cocolog]

結論は無いけど面白い／ しかし書いているはずのことにいちゃもんをつけるブクマコメの多いことよ

[nekoluna]

マルセル・モースの話かと思ったら違った

[NCOV-05]

「金で金を買う」というフレーズは、「血で血を洗う」に似て。

[simabuta]

『自分の尻尾を囓るウロボロスの蛇のように、今、貨幣は貨幣を食って、それを「資産運用」と称している。ただのバクチである。』

[genjin_87]

若者の商品を購入することへの欲望は失われてないと思う。ただ、お金もないし、お金をかけず欲望を満たす方法もたくさんあるだけのような、、、

[taichanjp]

おもしろい。

[wemra]

オルタナティブ、ニルヴァーナときたらもう思考が変わってきてそれどころじゃなくなってくるね

[Dursan]

橋下さんが極端な性悪説なら、たつるせんせは極端な性善説だなぁと。

[myogab]

中曽根時代に象徴価値ごときにシフトせず、その後のハコモノ等に移行せず、インフラの維持管理や補修修繕へ公共事業を転換してたら…と歴史のIFを考えてしまう。そもそも投資が贈与や喜捨の役割を含んでる。税にも。

[elm200]

内田センセまで評価経済論に一脈通じることを言い始めたか（つかもともとそういう人だったかもしれないけど）。贈与経済という語はやや退屈だが「相手が喜ぶことが自分も嬉しい」というタイプの高度な消費なのかな。

[tatsujik]

大学教授の、ウニのような思考というより妄想。

[shion214]

贈与というとポトラッチとかクラとかの互酬性を思い出すね

[takanofumio]

なんとなくフランシス・フクヤマぽい（懐

[f6731713]

ベーシックインカムなどいいと思うの（ ・∀・）

[SasakiTakahiro]

とりあえず使い道のない金があるなら、いまだ身体的需要が満たされていない人たちに贈与すればよろしい。

[mekpsy]

まず自分が贈与をやれよという反応は浅はか。まずシステムが整わないうちから自分だけやっても無意味。そのシステム作りについて興味がある。

[cesario1504]

中谷巌の「資本主義以後の世界」と似た発想。つまりは富の再分配ということか。

[ch1ken]

結婚したい子供欲しい車欲しい旅行したい安心な老後が欲しい災害が起こっても安全に暮らしたい・・・でも金がない。需要がないってどこの世界の話？必要としている人に金が回ってないだけ

[yuta777tomo206]

贈与経済（笑） ならてめぇの金よこせ まさに橋下さんのいう大学教授という守られた環境でぬくぬく生きてきたやつの発想

[rakusupu]

収奪だけになった社会に贈与を戻さねば次の世代というのは貧しいままだからどうにか…というのはある。　/市場経済と贈与を混ぜると変な感じになるな…

[nagaichi]

そういうのは新興国が成長しきってグローバル資本に世界が「均される」次のフェイズかなとも思うけど、歴史の複線的進歩が順序よく進むとは限らない。経済成長が終わってみえるのは、日本しか視界に入ってないから。

[Gelsy]

贈与する相手は家族か、家族に似た何かの集団の中だろうと思う。集落的な人のつながりを再構築することができるか。

[yotena]

贈与は人間的成熟を要求する。=>贈与側も受けて側もね

[heis101]

社会的成熟に達している人間が人口の数％でも、贈与のためのシステムは作りうるのだろうか。前は、全員を成熟させる必要はない、というような意見だったようにも思うが、そこら辺どうなんだろうか。。