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京都大学大学院経済学研究科 教授・根井雅弘の書評ブログ : 『オリンピアと嘆きの天使 ヒトラーと映画女優たち』中川右介(毎日新聞出版)
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→紀伊國屋ウェブストアで購入 「二人の「大物」―-リーフェンシュタールとディートリッヒ」 レニ・リー... →紀伊國屋ウェブストアで購入 「二人の「大物」―-リーフェンシュタールとディートリッヒ」 レニ・リーフェンシュタール(1902-2003、舞踏家から映画女優を経て映画監督へ。1936年のベルリン・オリンピックの記録映画『オリンピア』で知られる)と、マルレーネ・ディートリッヒ(1901-92、『嘆きの天使』『上海特急』『モロッコ』などで知られるドイツ出身の女優・歌手)を対比させた本はあまり読んだことはない(ふつうは「マレーネ」と表記するが、本書の読み方に従う)。実際、内外にその種の本はほとんどないらしい。着眼点がよい。 リーフェンシュタールは、舞踏家に始まって、アルノルト・ファンクと組んだ数々の山岳映画への出演などを経て、ナチス・ドイツのプロパガンダ映画というべき『オリンピア』(第一部「民族の祭典」、第二部「美の祭典」)の監督にまで上り詰めたが、その道のりは決して平坦ではなかった。もっとも、