鳥坂センパイの時代（究極超人あ～る／ゆうきまさみ） - PSB1981の日記

今の時代、オタクたちはオタキング（岡田斗司夫）や東浩紀のような「上の世代」の強力なカリスマを必要としていない。いや、むしろ反発すらしている。そして、私にはそれが、「あ～る」の「鳥坂センパイ」をウザがる若い「あ～る」読者*1の姿と重なって見えてしまう。 たぶん、「あ～る」連載当時、1980年代のオタクたちは本当に迫害されていたか、居場所が無かったんだと思う。あ～るを読めば分かるが、光画部はいつも「外部」の敵、すなわちお約束の生徒会はもちろん、他のサークルと（楽しく）抗争している。だからみんな「鳥坂」というタフでワンマンなカリスマに頼らざるを得ない。そして、外に敵が居る分だけ彼らの内部結束は強固だ。 だが、「げんしけん」に代表される2000年代のオタクたちには「外部」の敵が殆どいない（と思う）。一応お約束として生徒会と争う話もあるが、一話だけだし、それは「オタクには居場所があって当たり前という

[dododod]

"「外部」の敵"

[keiseiryoku]

《いってみれば、あ～るというのはオタク独立戦争であり、げんしけんは独立後の国家内政を巡る物語だったと思う。》

[angmar]

世代論で語るなら、オタク個別の事情というより他者との表層的な軋轢が避けられるようになってきたのだと思いますよ

[raf00]

詭弁ではあるが、ロマンティックな詭弁だ。

[feather_angel]

うーん。当時の部長は教務と仲がよかったりして迫害はされなかったけど、特撮好きも多かったからむしろ敵がいた方が楽しいくらいのノリだった。裏で暗躍とか、まあ、なんでもおもしろがってたな～

[Ri-fie]

引用元中の数コメントと、２作の漫画（作者の持ち味などを考慮せず、かつ片方はギャグ）で世代論にまで風呂敷を広げてしまう、アクロバティックかつチャレンジングなテキスト。詭弁を弄したいときに参考とする。

[mobanama]

うーむ。仮説としては拝聴。

[asitanoyamasita]

「だから前者には武闘派リーダー「鳥坂」が必要だったし、後者には内政専門の「春日部」が必要だったのだろう。」

[genovese33]

なるほど。そういえば光画部が部室(だったっけ)に立てこもって生徒会とサバゲーするシーンなんかもあった。あれなんかもろに闘争を象徴しているのかもしれん。

[nornsaffectio]

春日部さん自体が内在する外部というか「他者」なんじゃないの？独立前後というより、コミュニティの拡散によるゲリラ化というのが近い気がする。

[namex]

あ〜るの鳥坂とげんしけんのハラグーロが実は同じスタンスで、周囲（のオタクたち）の生態が変化したために扱われ方が変わった。とか思い浮かんだ。

[kubodee]

なんかホロリと来た。

[nouzem15]

ネットには未だに戦争気分の人達がたくさんいるよねー

[big_song_bird]

光画部はオタクというより、学校の風紀を乱す単なるメーワクな集団だったと思うけど。

[umeten]

＞あ～るというのはオタク独立戦争であり、げんしけんは独立後の国家内政を巡る物語だったと思う。だから前者には武闘派リーダー「鳥坂」が必要だったし、後者には内政専門の「春日部」が必要だった

[Jyrki]

そこで『げんしけん』なのがなあ。平成あ～るは『あずまんが大王』でしょ。ちよちゃん達に外敵はおらず内部の話だけど、迷惑系豪腕OB(OG)＝ゆかり先生のポジションは鳥坂とほとんど変わらない。

[p_shirokuma]

内政の春日部かぁ。オタクコミュニティの維持に必要とされる人物の時代比較として読むと、なんだか面白い切り口。

[FFF]

これからは内部に敵のいるオタクコミュ二ティが舞台に、だな／もしく自己破壊、自己破滅

[charliecgo]

私にとって鳥坂センパイはヒーローだった…。/そして一部のオタクがとさかセンパイをまねして鼻つまみ者になるのもよくあった話。

[eal]

これはいい話として受け取った。

[hiby]

単にDANKAI MUST DIEってだけ。おっさん嫌いなんですよ。成果が見えにくいと言うのもありますが。で、何やった人なの？となる。

[rahoraho]

まーかせてっ

[TakamoriTarou]

戦いが終わったら戦うことしか知らぬ戦士は平和な世にあわず疎まれると。（違　諸先輩方のあ～るに対する感想を見ると、確かに自分とは読み方が違うのを感じる。さらに下の世代は違う読み方をするのだろうなーと。