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そんなにいいのか?ロン・カーター
その昔、お酒のCMに出演したからなのか、「徹子の部屋」に出たことがあるからなのか、来日回数が多いか... その昔、お酒のCMに出演したからなのか、「徹子の部屋」に出たことがあるからなのか、来日回数が多いからなのか、はたまた梅昆布茶が好きだからなのかは定かではないが、日本でのロン・カーターの浸透度と人気は異常に高い。 しかも花形楽器のサックス、トランペットなどをさしおいて、比較的地味で脇役的要素の高いベース奏者がこれほど脚光を浴びるというのも珍しい。 ジャズとは無縁な人からも、「君はジャズのベースやってんだ。やっぱりロン・カーターとか聴いてるんでしょ?」と質問されるほど認知度は高い。 結論から言うと、私はロン・カーターは、日本での人気ほど優れたベーシストだとは思えない。 もちろん、マイルス・クインテット時代や、ブルーノートなどに数多く録音をした新主流派の新しい音楽表現においては欠かせなかった、彼の「新しいアプローチ」や「新しいベースラインのセンス」は注目に値するし、それなりに評価もしてい