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遠野物語 (光文社文庫) - 密林の図書室
著:森山 大道 森山大道は不思議な写真家だ。美人を撮るのでもなければ、美しい景色を美しく撮るという... 著:森山 大道 森山大道は不思議な写真家だ。美人を撮るのでもなければ、美しい景色を美しく撮るということもなく、いったい何が映っているのかよくわからないものすら珍しくない。そうして、「アレ・ブレ・ボケ」と評される写真を世に送り続けてきた。この「遠野物語」もまさにそういった写真集のひとつである。もちろん、柳田国男の有名なものとは全く違う。なのに、ここには確実に「日本」のひとつの地方のひとつの時代が映っている。 文庫なのでサイズが小さいのが残念ではある。ただ、もっと大きいのに越したことはないのだが、森山の作風からいくと、小さくてもそれはそれである程度は我慢できる。どうせ、大きくしたところで、すごい美しいものが映っているというわけではないのだし。さらに書くなら、この人の場合、何が映っているかは実はそんなに重要ではないかもしれない。もっと書くなら、エッセイ部分もあるが、はっきりいって、大した文章だと
2018/03/24 リンク