レアとハマグリ - GAME NEVER SLEEPS

時は21世紀初頭。社内では、とあるオンラインRPGの続編の開発が走り始めていた。僕は別のプロジェクトに移っていった先輩より「アイテム業務全般」を引き継ぎ、そして、レアアイテムの出現率に頭を悩ませていた。 オリジナル作では、「真のレアアイテムとは、コミュニケーションを促進するため、話のネタにならなければいけない」という思想のもと、数万分の1の確率が当たり前、中には数千万分の1の確率でドロップというものまであった。つまり、狙って手に入れることはほぼ不可能なのが狙いであり、レア中のレアアイテムとは噂に上る程度の、あくまでもオマケ要素のはずだった。 もちろん、発売当初は立派にその役割を果たしていた。だが、それは3ヶ月、長くても半年を寿命と考えたバランスであった。嬉しい誤算ではあるが、オリジナルの発売から1年を過ぎてもプレイされ続け、ある者は自分のキャラクターを装飾したいという希望から、またある者は

[coinlocker]

2010年の記事で、オンラインRPGのレアドロップについてのゲームデザインの話だけれど、90年代後半のオンラインRPGに似た様なのが既にあった気がするんだが。

[zyzy]

海に行くタイミングによっては、潮干狩りのゲームバランスは絶妙、と。

[isaisstillalive]

これは面白い。実体験を元にしたアイデアは強いなぁ

[nu69]

レアアイテム。

[saz_go]

素晴らしい

[hashimoya]

「他のゲームや映画から思いついたアイデアをアレンジするのではなく、実体験を元にしたコンセプトの太さと強さはすさまじい。」そうなんだよなぁ。

[atoz]

「僕は、勢い込んで、奥さんに潮干狩りの魅力を語った。僕を潮に留めた、その絶妙なバランスを」

[Mu_KuP]

ああ、こういう話は純粋に面白い。

[Nao_u]

実体験から得られるもの

[zorio]

全然関係なさそうな体験からブレークスルーが見つかる事もある。

[spiltmilk]

ホタテなんてただの噂じゃー！とセガBBSに書き込んでいたあの頃の俺たち……