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ケン・オールダー(青木創訳)『嘘発見器よ永遠なれ:「正義の機械」に取り憑かれた人々』早川書房、2008 - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録
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ケン・オールダー(青木創訳)『嘘発見器よ永遠なれ:「正義の機械」に取り憑かれた人々』早川書房、2008 - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録
科学史家にして、小説家でもあるケン・オールダーは、一般向けの科学史読み物を書かせたら、随一の人物... 科学史家にして、小説家でもあるケン・オールダーは、一般向けの科学史読み物を書かせたら、随一の人物である。前作の『万物の尺度』はたしかに傑作だった。この嘘発見器についての本は、あの本ほど、ドラマチックな展開をもっていないし、内容として多彩であるために構成が発散ぎみだが、嘘発見器という技術的産物の怪物的性格を余すところなく描き出していて、科学技術論的にはむしろより深い問題を提起しているように思う。嘘発見器を開発し、その機械に取りつかれ、そのために人生を大きく左右されたジョン・ラーソンとレナード・キーラーは現代のフランケンシュタインたちである。嘘発見器という機械自体は、それを見る者によってさまざまに異なる意味をもつ。そもそも、嘘発見器という名前自体がすでに大きな解釈を含むのであり、より中立的なポリグラフというほうがいいのかもしれない。それは、機械としては、被験者の生理的条件を記録するにすぎないし