系譜に連なっていることで安心してしまうことを嫌悪するようなナイーブさだけがリアルとか、逆接でひっくりかえしてばかりいる人がいるのですけど、そういうのは単純に品がない。「聖」→「俗」と「俗」→「聖」は決定的に違う。 小さい頃は神様がいて、今日より明日はいい日になると信じられる。そう成長していく。子供心の全能感が聖なるものを絶対にする。そして成長すれば、かつて絶対だったものを見下していることに気づく。聖が更新されていくこと。医者きどりが厨二病と呼ぶのは成長の副産物だ。 やがて気づく。更新される余地のほとんど残

系譜に連なっていることで安心してしまうことを嫌悪するようなナイーブさだけがリアルとか、逆接でひっくりかえしてばかりいる人がいるのですけど、そういうのは単純に品がない。「聖」→「俗」と「俗」→「聖」は決定的に違う。 小さい頃は神様がいて、今日より明日はいい日になると信じられる。そう成長していく。子供心の全能感が聖なるものを絶対にする。そして成長すれば、かつて絶対だったものを見下していることに気づく。聖が更新されていくこと。医者きどりが厨二病と呼ぶのは成長の副産物だ。 やがて気づく。更新される余地のほとんど残っていない大人になってしまった子供であることに。新しくなることを諦めてそうして、今までの中から聖なるものを選ぶ。それが「俗」から「聖」を見出すメカニズムだと教わった。誰にってほら、あそこにあるだろ。パパからもらって壊しちゃったクラリネット。 諦めて手近なもので上手くやっていくためのライフハ