アナルコキャピタリズムへの道は善意で敷き詰められている？ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

TypeAさんが、「民間警察は暴力団にあらず 」というタイトルで、わたくしの小論について論じておられます。 http://c4lj.com/archives/773366.html いろいろとご説明されたあとで、 >しかし、これでも濱口氏は納得しないに違いない。何故なら、蔵氏やanacap氏の説明は、無政府資本主義社会が既に成立し、安定的に運用されていることが前提であるからだ。 と述べ、 >だが、「安定期に入った無政府資本主義社会が安定的である」というのは、殆どトートロジーである。 >現在の警察を即廃止したとしても、忽ちに「安定期に入った無政府資本主義社会」が出現するわけではないからである。これまでの無政府資本主義者は、（他の政治思想も大抵そうであるが）その主張を受け入れてもらうために、己の描く世界の安定性のみを強調し、「ここ」から「そこ」への道のり、現行の制度からその安定した社会に至るた

[LS2008]

自国の中世史というものを持たないアメリカ人がリバタリアンになっちゃうのは、もしかして単に「他国の歴史に興味を持たない」ことの帰結かなと思ったり。

[Arturo_Ui]

こんな社会で「安穏と暮らす」コストがどれほどのものか、気づかない方が不思議。戦国時代or西部劇の世界で一人だけネットに耽溺してられるわけがない//こういう思考実験って、高校生までに通過してるものでは？

[haruhiwai18]

"国家の暴力というものを…警備業務にとどまるとでも思っておられるのだろうか…社会は交換原理だけではなく脅迫原理でもできている"　→彼らは刑罰より損害賠償を優先させる可能性あり。富裕者天国かしら？

[medapan]

警察・軍隊の民営化って、イラクで活動している(た？)民間軍事会社のやっていることに非常に近いと思うのだが。繁華街の真中でいきなり銃撃やらかしても、何のお咎めも無い連中と共存せよと？

[Domino-R]

民主国家において、ある機能・機関の民営化とは、要するにそれを主権者=国民の意思/コントロールの及ばないところに置くってこと。でも国から民間=国民の手元に返す、みたいにイメージする人が多いんだよね。

[morutan]

「国家の本質的暴力性（とその分散機構としての法・制度）にあまりにも無神経ではないか？」というのは同意。対しては「司法・裁判は国家に任せてその機構の中での雑用的なところをアウトソーシングするのだ」かな

[gruza03]

いったいアナルコキャピタルな方々は、国家の暴力というものを、せいぜい（警備業法が規定する程度の）警備業務にとどまるとでも思っておられるのだろうか、と不思議になります。

[zakinco]

『国家権力の国家権力たるゆえんは、法に基づいて一般市民には許されない刑事法上に規定する犯罪行為（住居侵入から始まって、逮捕監禁、暴行傷害、場合によっては殺人すらも）を正当な業務行為として行うこと』