永井祐 こんにちは。 今日は、品田悦一(よしかず)『万葉集の発明』(新曜社・2001)をやります。 万葉集の発明―国民国家と文化装置としての古典 作者: 品田悦一 出版社/メーカー: 新曜社 発売日: 2001/02 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (6件) を見る みんなが知ってる万葉集、国民歌集としての万葉集は自然にその位置についたのではなく、1890年(明治23年)前後十数年間のあいだに明治人たちの手によって「発明」されたのだという主旨の本です。 そのことは「うすうす知ってた」という気もしながら、読んでいったのですが、 お腹いっぱいになりました。とてもよい本でした。 万葉集のとらえ方にまつわる欺瞞とかお上の戦略とかをつっこんでいくスタイルはあるのですが、国民歌集としての万葉集なんて近代の発明にすぎないといってドヤ顔をする本ではありません。