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「論理的とは何か1」 - 毒か薬か
「論理的に正しい」という言葉がある。この言葉については、これまでに色々なところで書いているが語り... 「論理的に正しい」という言葉がある。この言葉については、これまでに色々なところで書いているが語り尽くせないほどに多様な意味を持っている(論理的に正しければ意味は一つのような気がするのが不思議である)。今回は論点は「演繹と帰納」である。 推論、つまりある事柄を示そうとしたときに普通、人が選択する方法は「演繹的推論」か「帰納的推論」のどちらかであろう。そうでない、という人はその内容を説明してみてほしい。だいたいどちらかの方法で説明することになる。このふたつをわかりやすく言えば 「演繹的」というのは、一つのルール、決まったこと(つまり少なくともその世界では絶対に正しい事柄)から、別の新たな内容のことを導くことである。例えば、「ソクラテスは人間である」という文と、「人間は必ず死ぬ」という文がどちらも正しい事柄であるとすれば、そこから「ソクラテスは必ず死ぬ」という新たに(本当に「新たに」なのかはよく