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精神科・心療内科の診断書について 病院やクリニックで治療を受けていると、自分の病名や治療経過、回復見込みなどを公的に証明しなければいけないことがあります。さまざまな理由があるとは思いますが、一番多いのは会社に対しての休職や復職の診断書でしょう。 しかしながら、内科や外科など身体の病気の診断書と異なり、精神科や心療内科の診断書はあいまいな部分も多く、認識の誤解から様々な問題が生じることが少なくありません。 職場の方からすると、急に従業員から休職や復職の診断書を渡され対応に困ったり、患者さん本人からすると、診断書を持っていったのに受け取ってもらえなかったり…と、診断書がありながら休職・復職がスムーズにいかないことも少なくありません。 また、病名や期間についても曖昧で、診断書を見てもどういう状況なのか判断しにくいという声もきかれます。実際のところ、よくわからない部分が多いかと思います。 ここでは
喘息の長期管理薬とは? 喘息は、気道に慢性炎症が起きて狭くなっている状態です。それが引き金となって気道が過敏になり、ちょっとしたきっかけで咳や息苦しさをくり返します。 喘息の治療は、 炎症を抑え、喘息の悪化や発作を予防する長期管理治療 発作時の症状を和らげる発作治療 の2つに分かれます。 発作治療に対しては、苦しいのを何とかしたいのでみなさん積極的です。一方で長期管理治療は、症状が無い状態でも継続しなければいけない治療ですので、モチベーションが続かない患者さんも少なくありません。 長期管理治療では、吸入ステロイド薬を毎日吸入することが中心です。吸入ステロイド薬は喘息の慢性炎症への効果が優れていますので、それを毎日使って炎症を抑え、発作のおこりにくい状態に整えていくことが治療の柱になります。効果が不十分な場合に、他のタイプの吸入薬や飲み薬を組み合わせていきます。 長期治療を続けることは大変で
トリンテリックス(ボルチオキセチン)とは? トリンテリックス(一般名:ボルチオキセチン)は、セロトニン再取り込み阻害作用だけでなく、様々なセロトニン受容体の調節に働く抗うつ剤になります。 従来のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ剤の作用を中心に、その他の様々なセロトニンを中心とした受容体を調節することで、複合的な効果を期待するお薬になります。S‐RIM(セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節)に分類されています。 基本的にはセロトニンの働きを高める作用のあるお薬で、 セロトニン:不安や落ち込み といった精神症状の改善に効果が期待できます。ですからうつ状態だけでなく、不安の病気にも効果も期待されています。その他のモノアミン(ノルアドレナリンやドパミン)、アセチルコリンやヒスタミンに働きかけ、複合的な効果が認められると考えられています。 日本では2019年1
強迫性障害(強迫神経症)とは? 強迫性障害は、頭の中にしつこく浮かぶ不快な考えやイメージ(強迫観念)にとらわれ、それを打ち消そうとするくり返しの行為(強迫行為)が止められず、日常生活や精神状態に大きな影響をおよぼす病気です。 多くの患者さんは、その考えや行為の度が過ぎていること、生活に支障をおよぼしていることを自覚し止めようとしますが、その意志に反して強迫観念や強迫行為が続き、心身が激しく疲労してしまいます。 昔は強迫神経症などといわれていて、治療が難しいとされていました。お薬や精神療法の進歩により、少しずつ改善していける病気になっています。 強迫性障害は、WHO(世界保健機関)によって「経済損失および生活の質の低下に影響する10大疾患」の1つとされたほど、苦痛や支障の大きなものですが、なかなか治療に踏み出せず苦しんでいる人が多いです。 放置してしまうと重症化していく傾向があり、うつ状態な
リフレックス(ミルタザピン)とは? リフレックス(一般名:ミルタザピン)は、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)に分類される新しい抗うつ剤になります。 セロトニンとノルアドレナリンの働きを高める作用のあるお薬で、 セロトニン:不安や落ち込み ノルアドレナリン:意欲や気力 といった精神症状の改善に効果が期待できます。ですからうつ状態だけでなく、不安の病気にも使われています。 リフレックスは、四環系抗うつ薬に分離されるテトラミド(一般名:ミアンセリン)が改良されたお薬になります。効果がしっかりとしており、不眠や食欲低下などのうつ状態によく認められる症状の改善も直接的に期待できるお薬になります。 その一方で眠気や体重増加などの副作用が目立ち、とくに飲み始めの眠気に耐えられるかが問題となるお薬になります。 NaSSAは現在、 リフレックス/レメロン(一般名:ミルタザ
イフェクサー(ベンラファキシン)とは? イフェクサー(一般名:ベンラファキシン)は、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ剤になります。 セロトニンとノルアドレナリンの働きを高める作用があるお薬で、 セロトニン:不安や落ち込み ノルアドレナリン:意欲や気力の低下 といった精神症状の改善に効果が期待できます。 現在の日本では3剤のSNRIが発売されています。 トレドミン(一般名:ミルナシプラン):2000年発売 サインバルタ(一般名:デュロキセチン):2010年発売 イフェクサー(一般名:ベンラファキシン):2015年発売 日本では最も新しいSNRIになりますが、海外では1993年に発売となった古くからあるお薬になります。 イフェクサーはジェネリックは発売されていないため、現在は先発品のみとなります。ジェネリックが発売されるのはしばらく先ですが、その時には
AQとは? AQとは、Autism(自閉症)-Spectrum(連続体)Quotient(指数)の略です。自閉症スペクトラム障害のスクリーニングテストとして使われている心理検査になります。 自閉症スペクトラム障害とは、いわゆる発達障害の傾向があって、生活に支障がある方すべてを含みます。社会的なコミュニケーションの取り方の困難さ、こだわりの強さを大きな特徴とします。 そのような特徴は人によって濃さが異なります。自閉症スペクトラム障害では、特徴が強い人と弱い人を濃さの違いとして、連続的なものとしてとして考えていきます。 このような特徴や傾向をスクリーニングするため、英国人のSimon Baron-CohenとSally Wheelwrightたちによって考案されたのがAQになります。 日本語版は千葉大学の若林昭雄教授によって日本版として構造化され、研究・臨床の両面から広く利用されています。 当
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【お願い】 「こころみ医学の内容」や「病状のご相談」等に関しましては、クリニックへのお電話によるお問合せは承っておりません。 診察をご希望の方は、受診される前のお願いをお読みください。 セルトラリン(ジェイゾロフト)とは? セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ剤になります。 セロトニンの働きを高める作用のあるお薬で、
双極性障害(躁うつ病)とは? 双極性障害とは、 エネルギーの高まった「躁状態」 低下している「うつ状態」 この2つの気分の間で波がある病気です。 このようにお伝えすると分かりやすく感じますが、実際には専門家でも判断が難しいことが多く、数年かけてようやく診断がつく方もいらっしゃいます。 躁状態では本人が苦しみや問題意識を持つことが少なく、むしろ心地よいと感じたりします。医療機関で相談されるのは、ほとんどがうつ状態になります。 双極性障害は1型と2型に分類されていますが、それは躁症状の程度によります。1型は「躁状態」と「うつ状態」、2型は「軽躁状態」と「うつ状態」で気分の波がみられます。 双極性障害には何らかの脳の機能異常があると考えられていますが、そのメカニズムは定かではありません。原因は遺伝の影響が強いとされていますが、環境やストレスなども大きな影響があると考えられています。 双極性障害で
サインバルタ(デュロキセチン)とは? サインバルタ(一般名:デュロキセチン)は、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ剤になります。 セロトニンとノルアドレナリンの働きを高める作用があるお薬で、 セロトニン:不安や落ち込み ノルアドレナリン:意欲や気力の低下 といった精神症状の改善に効果が期待できます。それだけでなく慢性的な痛みにも有効であることがわかっており、身体の治療薬としても幅広く使われているお薬です。 現在の日本では3剤のSNRIが発売されています。 トレドミン(一般名:ミルナシプラン):2000年発売 サインバルタ(一般名:デュロキセチン):2010年発売 イフェクサー(一般名:ベンラファキシン):2015年発売 日本では2つ目のSNRIになりますが、海外では2004年に発売となった最も新しいSNRIになります。 サインバルタはジェネリックは発
ジェイゾロフト(セルトラリン)とは? ジェイゾロフト(一般名:セルトラリン)は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ剤になります。 セロトニンの働きを高める作用のあるお薬で、 セロトニン:不安や落ち込み といった精神症状の改善に効果が期待できます。 ですからうつ状態だけでなく、不安の病気にも幅広く使われています。効果と副作用のバランスが良いため、内科などでも使われることがあります。 現在の日本では4剤のSSRIが発売されています。 ルボックス/デプロメール(一般名:フルボキサミン):1999年発売 パキシル(一般名:パロキセチン):2000年発売 ジェイゾロフト(一般名:セルトラリン):2006年発売 レクサプロ(一般名:エスシタロプラム):2011年発売 日本では3つ目のSSRIとなり、2015年12月よりジェネリック医薬品も発売となっています。 ジェネリック医
エビリファイ(アリピプラゾール)とは? エビリファイは、第二世代の抗精神病薬(非定型抗精神病薬)になります。 ドパミンの量を適切に調節してくれる作用があるため、DSS(ドパミン・システム・スタビライザー)と呼ばれています。ドパミンが過剰な場合はその働きを抑え、不足している場合は働きを補ってくれるお薬になります。 このため、 統合失調症 の治療薬として開発されました。 それだけでなく、低用量では気分を持ち上げ、高用量では気分を抑える効果が期待できます。さらには気分の波を小さくして、気分や感情を安定させてくれます。このため、 うつ病・うつ状態 双極性障害(躁うつ病) 自閉症スペクトラム障害での易刺激性 の治療薬としても使われています。 現在日本で発売されているDSSは1剤となります。 エビリファイ(一般名:アリピプラゾール):2006年発売 2018年4月下旬には、エビリファイのセロトニン作用
抗うつ剤とは? こころの治療では、抗うつ剤(抗うつ薬)が良く使われます。ですが抗うつ剤といわれると、得体のしれない怖いイメージを持たれる患者さんも少なくありません。 かつては抗うつ剤も副作用が強いお薬でしたが、現在では様々な種類のお薬が発売されていて、適切に使えばメリットの大きなお薬です。抗うつ剤としては、以下のようなお薬が使われます。 SSRI :パキシル・ジェイゾロフト・レクサプロ・デプロメール/ルボックス SNRI :サインバルタ・イフェクサー・トレドミン NaSSA :リフレックス/レメロン 三環系抗うつ薬 :アナフラニール・トフラニール・トリプタノール・アモキサン・ ノリトレン 四環系抗うつ薬 :ルジオミール・テトラミド その他 :デジレル/レスリン・ドグマチール・エビリファイなど ジェネリックで処方されている方は、以下を参照ください。 パキシル:パロキセチン ジェイゾロフト:セ
睡眠薬(精神導入剤)とは? こころの病気では、睡眠が不安定になってしまうことは非常に多いです。 睡眠が十分にとれないと心身の疲労が回復せず、集中力低下や自律神経症状などにつながってしまいます。ですから睡眠を整えることは、様々な病気の治療で共通して重要になります。 睡眠薬は、睡眠導入剤や眠剤などとも呼ばれたりしますが、現在5種類のメカニズムのお薬が発売されています。 非ベンゾジアゼピン系 超短時間型:マイスリ―・アモバン・ルネスタ ベンゾジアゼピン系 超短時間型:ハルシオン 短時間型:レンドルミン・エバミール/ロラメット・リスミー・デパス・ サイレース/ロヒプノール 中間型:ユーロジン・ベンザリン/ネルボン 長時間型:ドラール メラトニン受容体作動薬:ロゼレム オレキシン受容体拮抗薬:ベルソムラ バルビツール酸系:ラボナ・イソミタール ※バルビツール酸系は古いお薬で安全性が低く、使われること
抗精神病薬とは? 抗精神病薬は、統合失調症の治療薬として開発されたお薬です。ドパミンの働きを調節する働きをもつお薬になります。 抗精神病薬には、定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬に分けることができます。 <定型抗精神病薬> ブチロフェノン系:セレネース・インプロメン・トロぺノンなど フェノチアジン系:コントミン・レボトミン・フルメジン・PZCなど ベンズアミド系:ドグマチール・バルネチールなど <非定型抗精神病薬> SDA: リスパダール(リスペリドン)・インヴェガ(パリペリドン) ロナセン(ブロナンセリン)・ルーラン(ペロスピロン) MARTA: ジプレキサ(オランザピン)・セロクエル(クエチアピン) シクレスト(アセナピン) DSS: エビリファイ(アリピプラゾール) SDAM: レキサルティ(ブレクスピプラゾール) また持続性注射薬として、以下のお薬があります。 ハロマンス/ネオペリド
強迫性障害は、頭の中にしつこく浮かぶ不快な考えやイメージ(強迫観念)にとらわれ、それを打ち消そうとするくり返しの行為(強迫行為)が止められず、日常生活や精神状態に大きな影響をおよぼす病気です。 多くの患者さんは、その考えや行為の度が過ぎていること、生活に支障をおよぼしていることを自覚し止めようとしますが、その意志に反して強迫観念や強迫行為が続き、心身が激しく疲労してしまいます。 昔は強迫神経症などといわれていて、治療が難しいとされていました。お薬や精神療法の進歩により、少しずつ改善していける病気になっています。 強迫性障害は、WHO(世界保健機関)によって「経済損失および生活の質の低下に影響する10大疾患」の1つとされたほど、苦痛や支障の大きなものですが、なかなか治療に踏み出せず苦しんでいる人が多いです。 放置してしまうと重症化していく傾向があり、うつ状態などを合併してしまうこともあり、治
適応障害とは? 適応障害は、「環境の変化に適応できず、そのストレスによって心身に何らかの症状がおき、生活に支障がでる病気」です。環境が大きく変化したときには誰にでも起こり得る身近なもので、有病率は5~20%とも言われています。 環境の変化はささいだったとしても、その人の性質に上手く折り合わなければ強いストレスがかかり、適応障害を発症してしまうことがあります。 それは決して、本人の弱さだけが問題であるわけではありません。例えばバリバリ仕事ができる人であっても、どうしても合わない人間関係があれば、そこから適応障害につながってしまうこともあります。 自分が望むように生きていける人は、世の中でもごく僅かだと思います。職場や家庭などで様々な変化にさらされて、そこに適応していくことが求められます。 何とか適応しようと努力してもうまくいかないと、そのギャップがストレスとなります。ストレスが心身に症状をき
脂質異常症(高脂血症)とは? 脂質異常症とは、 悪玉コレステロール(LDL)の上昇 中性脂肪(TG(トリグリセリド))の上昇 善玉コレステロール(HDL)の低下 のどれかを満たした時に診断される病気です。 昔は高脂血症といわれていましたが、悪玉コレステロールや中性脂肪は高いことが問題ですが、善玉コレステロールは低いことが問題となります。そのため現在は、高脂血症から脂質異常症と呼ばれるようになりました。 脂質異常症は、症状自体はすぐには出てきません。しかし脂質異常症は、動脈硬化を悪化させる因子になります。動脈が固くなることで硬化症が進行すると、 脳梗塞 脳出血 心筋梗塞 狭心症 など脳や心臓に重篤な病気が起こりえます。これらの病気は予兆なく突然起きますし、起きてしまった場合は命に関わることも多い病気です。 そのため、これらの病気が起こる前に脂質異常症を治療することが大切になります。脂質異常症
【新型コロナウイルス対策】 コロナ感染が疑わしい方は、元住吉こころみスマートクリニックをご受診ください。かかりつけ患者さんの持病につきましては、電話診療も対応しています。詳しくはこちらのページをお読みください。 【川崎市ワクチン予約】 新型コロナワクチン予防接種の予約はこちらのページをご覧ください。
はじめに デパスは日本で最も処方されている抗不安薬です。その名前は広く知られていて、精神科や心療内科だけでなく、内科や整形外科などでもよく処方されています。むしろ精神科以外では、抗不安薬といえばデパスというイメージが強いのではないでしょうか。 たしかにデパスはよく効きます。抗不安効果だけでなく、催眠作用も期待できます。筋弛緩作用もあるので、肩こりなど緊張が強い時にも有効です。 しかしながらデパスは、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の中でも依存性の高いお薬です。「デパスをなかなか止められない」という患者さんはとても多いです。そして依存性の高さから、デパスを乱用してしまう方もいらっしゃいます。 そういったことをうけ、ついに2016年9月に、デパスが向精神薬指定となりました。それをうけて、1回の処方箋についき30日分までしか処方できなくなりました。 ここでは、どうしてデパスが乱用されるようになったのか
うつ病の行動療法 うつ病の治療というと、抗うつ剤などによる薬物療法が中心となっています。 もちろん病院では、お薬を出すだけでなく患者さんの心理的な面からアプローチもしていますが、時間の制約があります。しっかりとした心理療法を受けようとするとカウンセリングなどがありますが、保険もきかないのでお金がかかってしまってなかなかできません。 心理療法の中でも行動療法は、外来でも簡易的に行いやすいです。うつ病の行動療法として、近年は行動活性化療法が注目されています。物事のとらえ方である認知も含めて「行動」ととらえて、行動をかえていくことで内面の安定を探っていきます、 ここでは、行動活性化療法についてお伝えしていきたいと思います。 行動活性化療法とは? 心理療法にもいろいろなアプローチがありますが、現実的な日常へのアプローチとして認知行動療法があります。具体的な日常をテーマに扱うので、患者さんにもわかり
はじめに エリミン錠は、その見た目から「赤玉」と呼ばれています。ベンゾジアゼピン系の睡眠薬なのですが、他の睡眠薬よりもお酒に近い効き方をする睡眠薬です。このため乱用されることも多く、「赤玉」は悪評高い睡眠薬です。 エリミンでなければダメという睡眠薬でもないので、2015年11月をもって発売が中止されることになりました。ますます希少性がまして、アングラではしばらく流通が続いているかもしれません。 エリミンを乱用すると必ず後悔することになります。依存になってしまうと、人生が狂ってしまいます。ここでは、エリミンが赤玉と呼ばれる理由についてお伝えし、乱用した場合の恐ろしさをお伝えしたいと思います。 エリミンはなぜ乱用されるのか? エリミンはベンゾジアゼピン系睡眠薬です。ベンゾジアゼピン系睡眠薬は他にもたくさんありますが、乱用される薬とそうでない薬があります。なぜエリミンが乱用されるのでしょうか?そ
はじめに ベゲタミン錠は、現在使われている睡眠薬の中では最強といっても過言ではないお薬です。 1957年の発売と非常に古くからあるお薬で、その効果の強さから「飲む拘束衣」と呼ばれたりもするほどです。ベゲタミンは3種類の成分の合剤となっていて、その中にはフェノバルビタールという安全性の低いバルビツール系成分が含まれています。 依存性も強く、ベゲタミンは薬物乱用につながってしまうことも少なくありませんでした。公益社団法人日本精神神経学会から、「薬物乱用防止の観点からの販売中止」の要望が製薬会社である塩野義製薬に出され、2016年度いっぱいでの販売中止となりました。 ここでは、ベゲタミンの販売中止となった理由をみていきたいと思います。 ベゲタミンが販売中止となった理由 ベゲタミンの販売中止は、販売元の塩野義製薬から以下のように発表されました。 公益社団法人日本精神神経学会から「薬物乱用防止の観点
「不安」と上手に付き合いましょう 『不安』は人生につきものです。 もし、不安という感情がいらないのであれば、進化の過程で消え去っているはずです。不安を今でも人が感じるのは、生きるために不安が必要だからです。 不安を感じるから人は準備をする、警戒する、慎重に行動することができます。ですが過度に不安を感じてしまうと、それが生きていく上で足かせになってしまいます。 過度な不安に対しては、抗うつ剤や抗不安薬などのお薬もありますが、「できればお薬は使いたくない」という方も多いと思います。 そんなとき、どのような方法で不安を落ち着ければいいのでしょうか? 不安解消法①-リラックスする呼吸法 しっかりと時間をかけて息を吐き、腹式呼吸をすると不安がしずまります。 呼吸は、人が唯一意識的にコントロールできる自律神経系です。ですから、呼吸によって、自律神経を安定させることができるのです。 深呼吸をするとリラッ
はじめに 新しいトラウマの治療として、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理)という心理療法が注目されています。従来のトラウマの心理治療は、持続エクスポージャー法という認知行動療法を中心にすすめられてきました。文字通り、トラウマに真正面から向き合っていく治療法です。 これに対してEMDRは、眼球運動というリズミカルな動きを意識しながら過去の外傷記憶をあつかっていくことで、その処理を促してくれる働きがあります。 2013年にはWHO(世界保健機構)でも、EMDRはトラウマ治療に効果的であると認定されました。ここでは、EMDRのトラウマ治療への効果についてお伝えしたいと思います。 EMDRはPTSDの新しい心理療法 EMDRは、PTSDに対する効果的な心理療法の一つと考えられています。 EMDR。EMDRは1989年にアメリカの臨床心理士によって提唱された心理療法です。眼をキョロキョロ動かして
はじめに 森田療法は、1919年に日本人の森田正馬によってはじめられた精神療法です。 当初は入院による「森田神経質」とよばれる不安障害の治療法でしたが、現在は外来でも行われていて、「とらわれ」のある不安障害や気分障害などの幅広い病気での治療に使われています。 精神療法にも様々なアプローチがありますが、その多くが認知や感情、行動をコントロールしようとする治療法です。それに対して森田療法では、「あるがまま」を受け入れることを目指していきます。 この「あるがまま」という言葉は森田療法を象徴する言葉としてよく使われますが、これだけ聞くと受け身なイメージを持たれるかと思います。森田療法でいわんとする「あるがまま」は決して受け身な意味ではなく、「生きること欲望」も含めてあるがままを受け入れるのです。 ここでは、森田療法についてご紹介したいと思います。外来での治療に、どのように森田療法が活用できるのかを
「呼吸」は一番手軽なリラックス法! 日常生活の中でも、深呼吸をして気持ちを落ちつかせることがあるかと思います。 呼吸は、自律神経の中では唯一自分でコントロールすることができます。ですから呼吸によって自律神経に働きかけ、心身をリラックスさせることができるのです。 けれど、ただ深く息を吸うだけではリラックス効果はありません。本当にリラックスのできる呼吸法とは?その方法やメカニズムをご紹介していきます。ストレスや不安、緊張を感じやすい方には、とくに有効ですので、ぜひ生活に取り入れてみてください。 呼吸とリラックスのつながり 呼吸は、意識的にコントロールできる唯一の自律神経系です 私たちは常に呼吸をして生きています。普段はほとんど意識せず、何気なく息を吸って吐いているだけと思いますが、実は呼吸は、私たちの心身の状態と深い関係があるのです。 私たちの生活の中で、意識しないで勝手に調整されている働きは
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