藤原定家の自筆本見つかる 古今和歌集注釈、冷泉家から―京都 時事通信 社会部2024年04月18日18時10分配信 冷泉家で見つかった藤原定家の自筆による古今和歌集注釈書「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」。右上は写本=16日、京都市上京区 鎌倉時代初期の歌人、藤原定家(1162~1241年)の自筆による古今和歌集の注釈書「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」が見つかったと、公益財団法人「冷泉家時雨亭文庫」(京都市)が18日、発表した。 ミケランジェロ直筆紙片に3100万円 ニューヨークの競売で 顕注密勘は、平安時代末期の僧、顕昭による古今和歌集の注釈に対し、定家が自説の注釈を加えた書物。写本は確認されていたが、自筆本の発見は初めて。久保田淳東京大名誉教授(中世文学)は「写本では分からない定家の思考を知ることができる貴重な史料だ」と話している。 自筆本は、古今和歌集の解釈を伝える「古今伝授(こき