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怪異に惑わされる青春『化物語』西尾維新
「『想い』ってのは大変なものだよね」 彼女は気だるげに髪の毛を指で弄りながら、そんなことを言った。... 「『想い』ってのは大変なものだよね」 彼女は気だるげに髪の毛を指で弄りながら、そんなことを言った。彼女の話はいつだって唐突に始まる。 「体重でも気にしているの?」 私が聞くと、彼は苦笑いしながら手を振って否定した。どうやら違ったらしい。 「違う違う、『重い』じゃあなくて『想い』のことだよ。イメージ、感情、そんなところ」 ああ、そっちのことか。私の頭の中で『重い』と書かれていた文字が変換されて『想い』と打ち込まれる。 「想いが大変ってのは、どういうこと?」 「いや、だってさ、たとえば、今、アジサイの葉の上で這っているカタツムリは、はたして生きることをくるしんでいるだろうか」 私は少し考えてみる。カタツムリの気持ちになってみる。自分がもしもカタツムリだったなら。きっと。 「苦しくは、ないんじゃあないかな」 彼らは特に何も考えていないだろう。ただ、何も考えてなくて、アジサイの上で歩いているに違い