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おみそ汁
blog.goo.ne.jp/sutoband
致命的な政治スキャンダルをかかえたまま国会の反対を振り切ってダボス会議に行った甘利大臣だが、予想どうり世界のジャーナリストはTPP責任者の甘利大臣の去就に関心があり、質問の的となった。本人は「じくじたる思い」と言っているが、スキャンダルの傷口が「じくじくする思い」であるにちがいない。 他人の不幸をあざ笑っているのではない。金銭汚職のようなスキャンダルを抱えた政治家が大手を振って国際会議にでていくこと自体、日本政治にとってどれだけの不利益になるかわからない。安倍政権は憲法改正して日本が「世界で不名誉ある地位を占めたいと思う」と前文を書き換えたいのかもしれない。暗澹たる気分だ。
パリはテロ研究で何度も訪れた。それぐらいフランスとテロとの関係は深い。そこにはそれを実行する者も、取り締まる者も集まっている。そもそもテロリズムというのがフランスを始点とする概念だ。 それでも発生直後からこの事件に沈黙したのは、疑問点が多いことだ。技術的に言ってもパトカーへのフロントガラスの銃痕はドライバーに10発、助手席に5発集中している。AKでこれだけの集中度を見せるのは至難の技だ。射撃場のような場所で姿勢を固定しても、このような弾痕分布になるのは難しい。イエメンに旅行してテロリストの訓練を受けた若者がここまで出来るのかはわからない。 その若者は完全武装で、覆面をして落ち着いた行動をとっているが、そもそも国外逃亡せず立てこもって死ぬつもりなら、覆面など必要ないだろう。 これだけ用意周到に準備しているテロリストが自分の写真入の証明書を「うっかりして」車内に残すものか?その証明書に書かれた
土壇場に立たされている後藤氏を救うために、本当に政府は人材を投入しているのか?国内外のテロ問題専門家のアドバイスを受けているのかと疑問に思う。小生は残念ながら一般インターネット上からの情報しか得られないが、イスラム国側が関係国の反応を見ながら細かい戦術を機敏に変化させているような状況を鑑みると、今回のイスラム国の脅迫は、これまでの中東のテロというより、むしろラテンアメリカで頻発しているテロに類似しているような気がする。今回の後藤氏の声は日本人の声に聞こえる。本人かもしれない。この録音の時点では少なくとも同氏は生存していたと信じたい。人質の殺害が絡むテロ事件では多くの場合、映像が流された時点では被害者が死亡していることがある。 そこで、被害者の生命をすこしでも守り、状況の好転までなんとか生き延びさせるには、人質の生存確保を常に断固要求することだ。どんなに拒否されても、犯行側が何らかの見返り(
いざ総理退陣か?と緊張した時期がすぎて、結局だれも辞任せず、永田町はすでに冷却プロセスに入った感じ。会議かけもちの上、うっかりしてぎりぎりの時間になり、こりゃいかんと急ぎエレベーターに乗ったら、Hさんが「これからお見合いなので、今、美容院から出てきました」みたいにパリパリの光った背広にテカテカの髪といった姿で乗り込んできた。そこで、「ふーん、今日はそんな総会なのか」とちょっと奇異に思ったね。しかし、実際の会議はやはり、復興対策や自民からの議員引き抜きなど、つっこみどころ満載のはずの執行部への批判が、何かひとつよそよそしくて盛り上がらない。自分の発言を紙に書いてきて読み上げたり(政治家なんだら、自分がしゃべることぐらい記憶しておけよ!)、民主党は人気がなくて妹にも党員を断られた...みたいな発言に会場でも失笑が多かった。菅総理退出の時間は最初からアナウンスされていたのに、大して非難や抗議もな
先週の文部科学部門会議で、小生が主査をつとめる科学技術チームも参院選前の議論をまとめて簡単に報告した。報告資料は個々の委員のさまざまな主張をそのまま綴じたもので、本来、内部打ち合わせメモのはずだが、報告書の一部が会議の場で公開されたのには驚いた。その中で、小生の私論でもある平賀源内記念研究所に多くの関心が寄せられ、多数の問い合わせがあったのには二重に驚かされた。 研究所案に個人名をつけるのは、マックス・プランク研究所に啓発されたものだが、このアイデアは小生的には超技術研究と名付けるもので、これまでの技術を想像―理論―技能の後半に位置付けるなら、超技術はその前半に位置付け、新たな哲学概念で社会進化と関係つけようとするものだ。 要するに、現在、ごく当たり前になった飛行機・テレビ・宇宙探査・インターネットなんてものも、ちょっと前には、すべて夢物語だったもので、人間が想像するものは、「想像」するこ
連休の間だが地元では民謡・武等大会が開かれ、挨拶。開会式の前にすみの座席で聞いていたが、皆さんレベルが高い。発表にそなえてしっかり練習を積んでおられる。横浜だから、特定の地域というわけでなく、沖縄から北海道までのさまざまな民謡のパフォーマンスだが、久しぶりに懐かしい気分になる。 しかし、頭の中では鳩山首相の沖縄訪問が気になってしょうがない。こんな最終局面で怒りの集会後の沖縄にどんな秘策をもって行ったのだろうか、結局、判断が甘いだけで問題をこじらせて終わるのか、心配だった。常識的に言えば、このような意見対立のある問題解決には早期に現場に入って、賛同者を見つけ、中立派の声を大きくしていって、より冷静な判断を導くというような手段が講じられるのだが.... 夕刻からのニュースを見て愕然としたのは「自分の主張と党の公約はちがう」「以前は理解のレベルが低くて在沖縄海兵隊の抑止力の重要性がわからなかった
今週はメチャクチャに忙しく、多数寄せられたコメントを読む機会もありませんでしたが、先ほど帰宅し全部拝見いたしました。ほとんどのコメントが罵詈雑言で、小生の江畑さんの思い出のどこが名誉毀損や故人をいやしめたのかよくわかりませんが、小生の日本の軍事専門家へのコメントはこの分野で常識に近いもので、江畑さんご自身も十分ご認識されていました。また与党に寄っていたことも、小生が何度か民主党の勉強会への講演を依頼したときにお答えになったことで、「いそがしいので、野党への講演のような無駄なことに時間を費やしたくない」と率直におっしゃっておりました。また必ずしも読者の多くない軍事分野での執筆が大変だったことは事実で、膨大な情報収集のコストをカバーする執筆量は大変と申されていました。小生への叱責をされた皆さんは、この分野で研究活動する研究者の苦労はあまりご存知ないと思います。最大の問題は日本の一般大学や研究所
今日は本当に長い一日だった。民主党の各省庁の政策会議が佳境に入るというか、10月15日の概算要求アウトライン提出が迫ったとからというか、ともかく次々と会議が連続する。圧巻はやはり、早朝の厚生労働省の政策会議だった。入り口でどこかの秘書がチラシを配っていて、これも資料かと思って受け取ったら、なんとレセプトオンライン請求に関して民主党の原則化を求める要請書。内容は理解できるが、それが政策会議の入り口で配られるのは正直言っておどろいた。このブログでもこの問題をコメントで指摘している医師の方がおられるが、今回の案は完全義務化から現実路線にシフトしている。それが不十分であるとの主張も、現場の実情を考えれば当然でてくる意見だろう、今後の議論の深化を待ちたい。 会議場はいっぱいで、およそ民主党の中堅議員はほとんど集結したと言っても過言でないだろう。説明する政務官も質問する議員も医師や看護師だから、レベル
北京の国営テレビCCTVのビルが近くで行われた春節最後の花火大会の花火から引火したと見られる火災で、直接の火元と考えられる上層部に加え、一階からも火の手があがり、全館火の海となり、消失した。まだ完成していないビルがこのように大量の炎をあげて燃えるのも珍しい。耐火・防火仕様になっていなかったのだろうか?翌日の焼けた骨組みだけのビルに変貌した姿を見て、あらためて火災の強烈さを感じる。 しかしながら、あまりに疑問の多い火災だ。そもそも花火ぐらいで、ビルが引火するものだろうか?周囲のビルの延焼など、長時間高温にさらされれば引火もするだろうが、瞬間的な延焼しかない花火がなぜかくも長時間燃えたのか?また本当に上部の火災の火の粉が吹き抜けを通して各階そして底辺から燃え上がったのかなど疑問点も多い。テロの可能性すら否定できないだろう。 ただ、ひとつだけ確かなことは、これだけの爆発炎上があり、また長時間建物
中川元財務・金融担当大臣が自宅で死亡した。外傷なく、うっ血無く、遺書無く、したがって自殺の可能性は乏しい...というような警察報道(本当かな)がすぐ流された。 しかし、体調悪く自宅で寝ている人間がなぜ、ポロシャツで短パンなのか?夜の9時に帰宅した妻が、上半身をベッドにもたれて寝ている同氏を発見というが、普通なら足をもちあげてベッドに寝かせたり、風邪引かないように毛布をかけてあげたりするものだろう。 物理的には自然な死でも、状況から見れば不自然という死は政治の世界ではよくある。しかし、松岡農水大臣の自殺(?)も含め、政治家の不自然な死は多く「金」の問題と関係があると言っても過言ではないだろう。財務・金融担当という巨大な権力を振り回した者の死は徹底的に原因究明してほしいものだ。 明らかになっている真実はただ一つ。中川氏が死去したことだ。ご冥福をお祈りしたい。
軍事評論家の江畑謙介氏が死去した。同じ専門分野だからもちろん良く知っている。1990年の湾岸戦争というものは、自国に関する限り、これまで戦争なんて死語だと思っていた日本に大きな衝撃を与えた。日本には本当の意味で、軍事専門家などはいない、また出てこないだろう。そのなかで、一応、擬似専門家としての役割を果たしたのが江畑さんだった。軍事情報誌のジェーン年鑑のエージェントというような役割で、日本には入ってこない情報をジェーン側から手に入れて、専門家としての評価を獲得した。それでも、でたらめな評論家に比べれば、はるかに中立的で高いレベルの情報提供だった。軍事オタクという言葉もこのころから出てきたが、江畑さんはある意味、そのハシリのようなものだった。まったく紛争地や実際の戦場に足を運ぶこともなく、兵器という切り口だけで戦争を論じる、日本にしか生まれない特異な軍事評論家だった。 それでもお互いに専門家と
オバマ大統領が「核なき世界」を提唱ということでノーベル平和賞を受賞することになった。おめでとう! ところで、ノーベル科学賞などは過去の実験や証明のように、成果に対する評価であり、平和賞も例外ではない。平和をもたらした個人さらには国連PKOのような団体の受賞も、平和構築の実績を受賞の根拠としている。一方、アウンサンスーチー女史や今回のオバマ大統領のように、まだ実績をあげていない人物への受賞がこの賞には特徴的だ。それは、ノルウェーというスカンジナビアの小国が、ノーベル賞という世界の権威を利用して、平和賞を贈ることによって、国際政治や国際社会に影響力を行使しようとしているのだと言っても過言でない。強大な軍事力もIBRDやIMFを動かすほどの経済力もない国が、一握りの賞金と国際的な名声というintangible asset(無形財産)を使って、自分たちが求める国際政治の理想を実現しようとする、実に
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