『誰にでも、言えなかったことがある。 脛に傷持つ生い立ち記』 山崎洋子 - 読書録 地方生活の日々と読書

最近、ちょっとした(本人からすれば重大な)失敗をした。私は後ろ向きな人間なので、そのことについてくどくど考えている。出来るだけいろいろな視点から検討してみているのだが、気がつけば毎回同じような思考パターンにはまり、人生失敗したな、という結論に陥ってしまう。 私の人生は失敗だった。 この一文が浮かぶと、そこから先に考えが続かない。 私は、自慢じゃないが、まだ二十代だ。四捨五入すれば二十歳だ。 こんな年齢で人生の成功失敗が決まるわけがない。そもそも人生に成功なんてものはない、と私の合理的な理性は十分に理解しているのだが、どうも感情がついていかない。ダメな思考パターンを繰り返しているのは分かるのだが、それを修正できない。 で、どうするのか。 ――本を読む。人生のサンプルを集める。 いろいろな人生を知りたいと思う。 レールに乗った、あるいは、社会的に成功した人生のサンプルは世の中に溢れている。 テ

[macchauno]

「人生は彼女を休ませない」ってフレーズがするっと出てくるのがすごい