【鋼】Judas Priest『Sad Wings of Destiny』レビュー

HAGANEYA（@imech_jp）です。 1976年リリース。天使をモチーフにした "ギリシャ神話的な世界観のジャケット写真" や "バンドのロゴ" さらには "音楽性" に至るまで、後年のいわゆる "正統派メタル" 路線から聴き始めた方々にとっては、同じバンドだとは思えない作品です。 次作『Sin After Sin(邦題：背信の門)』の作風について「後年のどの作品にも似ていない」という表現を使いましたが、これはあくまでも "Judas Priestの型の中で" 似ていない作品というニュアンスになります。 で、本作は似ていないどころか "ほぼ別バンドの作品" といった感じでしょうか。一部、後のスタイルを彷彿とさせる楽曲もあるのですが、その手の曲は本作において "脇役" 的な立ち位置のように思えます。 模索していた時代に生まれた “意欲作” 本作がどういった層に刺さる(刺さりそう)か？

[haganeya]

良くも悪くも "別バンドの作品" であり、後年の華やかさとは程遠い作風ですが、この渋い音作り＆楽曲構成がクセになるタイプの人も存在するはず。