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気がつけばウィルス研究者 『闘う! ウイルス・バスターズ』 河岡義裕 渡辺登喜子 - HONZ
鳥の糞を追いかけてインドネシアの山奥まで行くこともあれば、徹夜で電子顕微鏡を見続け目をはらすこと... 鳥の糞を追いかけてインドネシアの山奥まで行くこともあれば、徹夜で電子顕微鏡を見続け目をはらすこともあり、CIAにつきまとわれることもある。ウイルス・バスターズの闘う場所は研究室に限定されない。本書はそんなウイルス・バスターズと政治の関わり、彼らの生態と熱意、ウイルス研究の歴史とその最先端についてまとめられている。 ウイルス研究を行う施設の物々しさはテレビ等で見かけたことはあったが、求められる水準は想像以上だ。ある大学の研究室は米疾病対策センター(CDC)の検査官から、「テロリストがトラックで突っ込んでくると壊れちゃうよね」、というあり得ない指摘をされ、鉄柱を追加したそうだ。当然、厳重な管理の対象は施設だけでなく、ウイルス・バスターズにも及ぶ。著者(河岡教授)は人工的なインフルエンザウイルスの作成方法を開発した後、アメリカ滞在中は定期的にCIAエージェントからコンタクトを受けていたが、日本へ
2013/05/18 リンク